
16歳で芸能界デビューした“あみーゴ”だが、いまや3児の母に…(写真・中村 功)
「手帳に貼ってあるプリクラを見ると “あぁ、これは14歳の誕生日に撮ったやつだ” とか、 “この時代はこんな服が流行っていたなぁ” とか、 “これは、『ASAYAN』(テレビ東京系)の『ヴォーカリストオーディション』の前日に撮ったやつだ” とか、私の青春時代がいっぱい詰まっているんです」
プリクラが最初に登場したのは、 “あみーゴ” こと鈴木亜美(44)が、中学2年生だった1995年。今流行りの “盛れる” 機能はいっさいなし。囲いもカーテンもなく、カメラのレンズ位置に自分たちを合わせて、ポーズを決めたらそれで終わりというシンプルなものだった。
「駅前にポツンと1台あるだけだったんですけど、1時間待ち、2時間待ちは当たり前というものすごい行列で。しかも、そのほとんどすべてが女子中学生と女子高校生だったので、みんなキャピキャピしていて、そこだけ違う空間でした(笑)」
懐かしそうに手帳を見つめるあみーゴの視線の先には、同じ陸上部の親友3人で撮り、分け合ったシールが。
「3人だと、もうぎゅうぎゅう。4人になると顔を寄せ合うんじゃなくて、くっつけるようにしないとフレームからはみ出ちゃうんですよ(笑)」
1回300円。3人だと1人100円。2人で撮ると150円ずつ。それでも、中学生にはけっこうな出費だ。
「お小遣いの半分は、プリクラに使っていた感じです。でも、こうして振り返ると、嬉しかったこと、悲しかったこと、そのときの想いや悩み事が、全部詰まっているので、プリクラを撮っておいてよかったと思います」
バーバリーのマフラーを巻いて『ASAYAN』に出演した翌日には、同じマフラーをした学生が街に溢れた。デビュー後は、ファンが家の前で列をなし、「行ってらっしゃい」と手を振っていた……など数々の伝説を持つあみーゴも、いまや3児の母。
仕事と子育てをより楽しむために、さまざまなルーティンを実践し、日々を過ごしている。
「朝起きたらこれをする。帰宅したらこれをする。ご飯を食べた後はこれ、寝る前にはこれと決めておけば、勝手に体が動くし、面倒だなと思うこともない。そうすると気持ちに余裕ができて、楽しむ時間が生まれるんです」
どうしようかと迷うことはない?
「ないです。着るものも2種類あったら、すぐに “こっちにしよう” と1枚を選ぶ。仕事のときも、やるかやらないかを決める基準は、鈴木亜美だったらどっちを選ぶか。鈴木亜美だったらこれはしないよなと考えるので、迷うことはほとんどないです」
そう話すあみーゴも、デビュー当時は悩んで迷って、失敗を繰り返し、凹むことがあったという。
「ありましたね。いっぱいありました(苦笑)。そんなとき、若かったころは誰にも相談できず、一人で抱え込むことが多かったのですが、今はお酒を飲みながら友達に吐き出してそれで終わり。 “落ち込んだっていいじゃない精神” ですね(笑)」
洋服は1年分で枚数を厳選。苦手なことは無理にやらない。これを着るならもうちょっと痩せなきゃと自分を追い込む。ストレスが溜まったら、誰にも気を使わず一人で好きなことをする……。
あみーゴが決めたルーティンを1冊にまとめた書籍『考えなくても体が動く! 鈴木亜美のすごいルーティン 毎日、同じことをするだけ。』(講談社)が、10月22日に発売された。
「プリクラ手帳が私の青春を彩ってくれた友達との大事な思い出だとすれば、この本には現在進行形の鈴木亜美が100%詰まっています。気持ちに余裕が欲しい、もっと自分を楽しみたいという方は、ぜひ手に取ってみてください」
素直な気持ちで自分と向き合えているというあみーゴのステージは、声もパフォーマンスも昔のまま。「真希ちゃん」「亜美ちゃん」と呼び合う仲よし “姉妹” 、後藤真希(41)との全国ツアー「鈴木と後藤のふたり旅」も、年を追うごとにパワーアップ。ファンと一緒に楽しむことを大事にしている。
「今年は、全国7都市12公演を完走。どこまでできるかわかりませんが、すべてにおいてできるだけ長くあみーゴであり続けたいと思っています」
こう話すあみーゴが、今ハマっているのはーー。
「タロットです。1枚1枚の絵柄に深い意味があって、同じカードでも質問によって意味が変わるし、複数枚のカードでストーリーを組み立てるおもしろさもある。もっともっと勉強して、タロットを極めることが今の目標……かな(笑)」
すずき あみ
1982年2月9日生まれ 神奈川県出身 オーディションバラエティ『ASAYAN』(テレビ東京系)を経て、小室哲哉プロデュースで、1998年『love the island』でデビュー。翌年『BE TOGETHER』でオリコン1位獲得。現在はタレントとしても活躍。2024年から後藤真希とのコラボレーションツアー「鈴木と後藤のふたり旅」をスタート。10月22日に著書『考えなくても体が動く! 鈴木亜美のすごいルーティン 毎日、同じことをするだけ。』(講談社)発売
写真・中村 功
取材&文・工藤晋
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