
来月90歳を迎える名優(写真・共同通信)
11月2日、都内各所で開催中の第39回東京国際映画祭に名優・山崎努が登場。現在89歳、来月には90歳となる超ベテランの姿に多くのファンが熱い歓声を送った。
「山崎さんは『Nippon Cinema Now部門』に出品されたドキュメンタリー映画『山崎リバーサイド -俳優の肩ごしに-』のワールド・プレミア上映舞台あいさつに登壇。犬童一心監督とともにトークを繰り広げました。
サプライズゲストとして、同作にも出演している俳優の渡辺謙さんも登場。1985年の映画『たんぽぽ』や同年の舞台共演以来、親交の深い2人。笑顔で会話するだけでも絵になりますね」(芸能記者)
翌3日には山崎が自身のXを更新。犬童監督、渡辺との3ショットをアップし
《謙の登壇はサプライズだった。長い付き合いになったなあ、というのが正直な感想です。謙だって、もうずいぶんのキャリアだよね。これからも日々、新たな精神でやってほしい》
とエールを送っていた。
「山崎さんは2024年にステージ4の食道がんを患いました。克服後に今回の作品撮影に入り、本人のロングインタビューをメインに周辺の盟友たち、渡辺さんや柄本明さん、山田洋次監督らの証言で “山崎努” の素顔を浮き上がらせています。
山崎さんは『病み上がりだったもので、この世のみなさんへのお別れのメッセージという思いが心の隅にあった』と話しましたが、現在はやる気を取り戻したようです。12月の卒寿を前に『実感なんてないし、やめる気もないですしね』と、堂々の “生涯現役” 宣言をおこないました」(同)
壇上には杖をついて現れ、痩せた姿ではあったが、その眼光に衰えはなかった。Xでは、
《食道がんの手術を経て大分痩せてしまったから容貌が変わるのも無理はない。「やめるつもりはない」生涯現役宣言が出ました》
《今日ニュースで89歳と聞いて驚いた!お顔も少し変わったかな?》
など、その役者魂に感銘を受ける人が続出した。
1956年に俳優座養成所に入り、1959年に文学座に入団。1960年、岡本喜八監督作品の『大学の山賊たち』で映画デビュー後、70年にわたって活躍を続けている。
「自らを “コンプレックスの塊” と称し、人前に出るにはいまも羞恥心があるという山崎さん。しかし、それをとっぱらって『内面をさらけ出す』のが大事だと語りました。
『その恥ずかしいことを人が観たくないと言われたら成り立たない。“見る価値のある恥” をかかなければいけない』と役者の矜持を語り、大歓声を浴びていました」(同)
90歳でも、病に倒れても、そのすべてをさらけだす。山崎努の俳優人生に終わりはない。
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