芸能・女子アナ芸能

夫婦漫才を「防衛費増額」へのPRに使った政府広報に人気落語家が「国策落語も時間の問題」懸念

芸能 記事投稿日:2026.11.04 15:20 最終更新日:2026.11.04 15:20

夫婦漫才を「防衛費増額」へのPRに使った政府広報に人気落語家が「国策落語も時間の問題」懸念

政府広報にもの申した人気落語家(写真・落語協会公式サイトより)

 

 11月3日、落語家の春風亭柳枝(りゅうし)がXを更新。共同通信の「夫婦漫才で安保広報に工夫、政府」という記事を引用し、《いよいよ国策漫才が復活。国策落語も時間の問題》とつづり、波紋を呼んでいる。

 

 投稿には《気色悪い》《ついにここまで来てしまった まじで怖いです》といった声が寄せられ、約3000リポスト、約7800いいねと反響が広がっている。

 

「政府は10月26日、『政府広報オンライン』に、安全保障の特集ページを公開しました。夫の『くにお』と妻の『たみよ』が関西弁でやりとりしながら、食料やエネルギーの海上輸送を例に、安保と日々の暮らしの関係を説明する内容です。

 

 共同通信は、年末の安保関連3文書改定で見込まれる、防衛費増額への理解を広げる狙いがあると報じ、官邸筋の『殺傷などおどろおどろしい言葉を使わなければ、反応はもっと好意的になるはずだ』という発言も伝えています」(スポーツ紙記者)

 

 柳枝は2021年に九代目を襲名した古典派の真打で、花形演芸大賞の金賞を重ねてきた実力派だ。ふだんのXは高座の告知や日常の話題が中心で、政治的な発信が多いタイプではない。だからこそ、短い言葉が重く受け止められたのだろう。ここで登場した「国策漫才」とは何なのか。

 

「戦時中、国の政策を国民に浸透させる目的で作られた漫才のことです。日中戦争下の1938年には、新聞社と興行会社が組んだ慰問団『わらわし隊』が戦地をめぐり、人気の漫才師や落語家が兵士を楽しませました。

 

 しかし戦況が悪化すると、漫才作家たちは『欲しがりません勝つまでは』といった標語を作品に盛り込むよう求められたといいます。人を楽しませるはずの笑いが、国民の暮らしを変えさせる道具へと役割を変えられていきました。

 

 落語でも、七代目林家正蔵らの名で『防空演習』『隣組の運動会』など、戦意高揚を目的とした国策落語が作られました」(芸能担当記者)

 

 戦前は、多くの芸人や興行団体が国策に協力していたのは事実だ。難しい政策をかみ砕く工夫は必要だが、笑いが国に利用されてほしくはない。

12

出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

芸能・エンタメ一覧をもっと見る

今、あなたにおすすめの記事

関連キーワードの記事を探す