
モデルの青野楓(写真・金谷千治)
《頭の中で歌がエンドレス再生されてる》
《洗濯物干しながらつい口ずさんじゃう》
今年5月、テレビやラジオで葬儀ブランド「あんしん祭典」(株式会社ごじょいる)のCMがオンエアされると、Xにはこんな投稿が寄せられた。緑色のワンピースを着て「もしも、のときは、あんし~ん祭典」と口ずさんでいるのは、同社が「アンバサダー」と呼ぶ、女優でモデルの青野楓だ。
このCM出演でいきなり “有名” になったわけだが、いったいどんな女性なのか。出身は兵庫県伊丹市。学年は青野が4年後輩だが、読売ジャイアンツの田中将大選手、坂本勇人選手と同じ小学校の出身で、田中とはプロ入り後のオフシーズンに「草野球」をしたこともあるという。
「モデルを目指して東京に来たのは、高校を卒業した2011年10月です。その年は東日本大震災が起きたので、落ち着いてから上京しました。
タレントのお仕事も多いプロダクションだったので、最初は『めざましテレビ』(フジテレビ系)の、流行しているモノやコトを紹介する『イマドキ』に出演させていただきました。
“イマドキガール” として、ディズニーランドや開業したばかりの東京スカイツリーにお邪魔しましたが、関西弁が出てしまい、困った思い出があります(苦笑)」(以下「」内は青野)
話題のCMでは上半身しか映っていないが、身長は170cmだという。スポーツも得意だ。
「父が極真空手の師範代だったことから、小学2年生から6年生までフルコンタクトの空手を習っていました。黒帯の有段者です。最近は空手の動きにキックボクシングも織り交ぜた『オリジナルエクササイズ』でダイエットなどのパーソナル指導もしています」
そうした経歴が知られたことで、アクション系作品の監督から声がかかり、未来のブルース・リーやジャッキー・チェンを夢見るアクション映画部の女子高生たちを描いた映画『ハイキック・エンジェルス』(2014年公開)に出演、俳優デビューを遂げた。その後も『シグナル 長期未解決事件捜査班』(2018年・フジテレビ系)などに出演している。
CMでは、「ライザップ」にトレーナー役で登場。そして「あんしん祭典」の出演につながった。
だが、青野自身は「なんだか、他人がお仕事をしているような気持ちです」と心境を明かす。
「じつは自宅にテレビがなくて、CM放送もお友達から聞かされて『もう、流れているんだあ』という感じでした。だから、『よく見ていますよ』と言ってくださっても、不思議な気分になってしまいます(笑)」
プライベートではサウナ好き。今年の夏はフィンランドで本場のサウナを楽しんだほどだ。
「街中にあるサウナなど、3カ所で楽しんできました。無料のサウナもあるんです。英語がちょっと苦手なので、現地の方とコミュニケーションはあまり取れなかったかな……。
サウナに入る前にかき氷を食べて体を冷やすことを理想にしていて、好きなトッピングは『とうもろこし』。今年は20回以上、サウナに入る前にかき氷を食べました。行ってみたいサウナですか? 富山県にある『The Hive SAUNA』です」
取材終わりには、「2年前からモデルの友人に誘われて野球チームに参加しています。今はDHですが(笑)。やっぱり野球が好きなので、今後はプロ野球やWBCで、レポーターのお仕事にも挑戦したいです」と意気込んだ。
今後、青野の “あんしん” 起用も広がりそうだ。