
静岡朝日テレビ・白木愛奈アナ(写真・木村哲夫)
「去年のランキングは、私以外の4人の方は、すべて名古屋のアナウンサーだったんですよね。静岡の自分を見つけて、評価してくださったのがすごくうれしかったんです。2位も光栄だったのに、今年は1位。本当にありがたいです。去年は県民の方から『よ! 東海地方2位!』と声をかけていただくことが多かったので、『今年は1位になりました』とお伝えしたいです。静岡県から1位を出せたことが素直にうれしいと思いますし、静岡県民の方に自慢したいですね(笑)」
「地方局アナグランプリ」東海ブロックで、2024年の2位から1位に輝いた白木愛奈(まな)アナは、こう素直に喜びを語る。
静岡といえば、Jリーグのチームが4つもひしめくサッカー王国。じつは白木アナも、高校時代はサッカー部でキャプテンを務めていた。
「静岡県民の方のサッカー愛は、ひしひしと感じています。サッカーをやっているという方が多くて。最初はけっこうカルチャーショックを受けました。でも、私もサッカー経験者なので、すぐになじめました。いまは複数のチームで、月に5~6回はフットサルを楽しんでいます。去年の冬には、相手のチームの方の頭と衝突して、鼻を骨折してしまって。それほど真剣に取り組んでいます(笑)。去年はレギュラー番組が週1回だったので、出演時だけギプスを外してなんとか乗り越えましたが、いまだったらたいへんなことになっていました」
白木アナは4月からレギュラー番組が増え、現在は夕方の帯番組『とびっきり!しずおか』『スポーツパラダイス』『とびっきり!しずおか日曜版』のMCを担当している。
「急激に生活が変わりました。平日の番組は報道色が強いので、政治や県内のことを抜かりなく知っておかないといけないと、日々、勉強しています。日曜日の番組は情報バラエティなので、楽しくやっています。スポーツ番組は、入社したときから希望していたので、5年めで担当できるようになって、すごくうれしいです。一緒にMCを務める槙野(智章)さんは、初めて会ったときからフレンドリーで、番組の明るい雰囲気を作ってくださっています。私もいちばん素を出せているような気がします。サッカー経験者である自分の知識を生かした仕事ができているので、やりがいを感じています」
担当番組が増え、忙しい毎日を送っている白木アナだが、2024年は仕事の合間に勉強を続け、3回めの試験でみごと、気象予報士の資格を取得した。
「入社1年めからお天気コーナーを担当していたんですが、静岡は雨が多いんです。お天気キャスターと気象予報士では、伝えられる範囲がかなり違うんですね。お天気コーナーを担当させてもらっているなかで、言及できない範囲の広さが、ものすごくもどかしくて。それで、気象予報士の資格を取ろうと決心しました。台風が来たときなど、自分の言葉で自分の見解を話せるようになったことは、すごくよかったと思っています。『気象予報士・白木の解説』というコーナーができるようになったことも、うれしかったです」
そんな白木アナには、隠れた趣味がある。高校時代からバンドを組んでいて、大のロック好きなのだ。
「マキシマムザホルモンが大好きで、今年の冬にはライブに行ってきました。立ち見だったので、汗まみれになりながら、かなり前に行って、思いっきり楽しんできました。もう、首が筋肉痛になりましたよ(笑)。仕事でなかなか気持ちが前向きにならないときには、ホルモンを聴いて気合いを入れます。ホルモンのコピーバンドをやっていた時期もあって、そのメンバーとは、いまだに仲がいいんです。私が静岡に住んでいるので、なかなか集まれないんですが、『復活したいね』という話をしています。私はギターとボーカルを担当していたので、たまにシャウトしてましたよ(笑)。基本は体育会系なので、バンドも体育会系の一環としてやっていました。誰よりも首を振っていましたね。なので、いまもたまにお休みのときに、ひとりカラオケに行ってホルモンを歌っています。絶対に立って歌って、採点もします。最高点は96点です(笑)」
なんとも印象とは違う一面だが、オンとオフを上手に切り替え、静岡での毎日を満喫しているようだ。静岡に移り住んで5年となる白木アナは、「すっかり静岡県人といわれます」と笑う。
「静岡はまず、気候がいいんですよね。そのせいか、みなさんが温かく接してくれるので、私も静岡に来てから穏やかになったような気がします。富士山もあり、日本一深い駿河湾があり、海が日常的に見えることがすごく気に入っていて。海を見ると元気になるし、心が安らぎます。大好きなマグロもすごくおいしいんですよ。永住したいと思うほど、静岡が大好きです」
そんな白木アナに、今後のアナウンサーの仕事について聞いた。
「いろいろなジャンルでお仕事をまかせていただいているので、信頼してもらえるアナウンサーになりたいと思います。大好きなサッカーのお仕事にも携われているので、そこのプロフェッショナルを目指したいですね。音楽の企画や仕事も挑戦してみたいです。まだズバッと切り込めない自分もいて、先輩方に『遠慮しがちだよ』と言われることもあるんです。もっとドーンと構えて、『この仕事は白木にまかせたい』と言われるナウンサーになりたいです」
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