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ヨネダ2000、女性コンビで唯一『M-1』決勝進出…ドッグトレーナーか理容師か、意外な “人生の分かれ目” とは

インタビュー 記事投稿日:2025.12.08 11:00 最終更新日:2025.12.08 11:00

ヨネダ2000、女性コンビで唯一『M-1』決勝進出…ドッグトレーナーか理容師か、意外な “人生の分かれ目” とは

ヨネダ2000の誠(左)と愛

 

 12月4日、漫才の日本一を決める大会『M-1グランプリ2025』(テレビ朝日系)の決勝進出者が発表されました。今年は過去最多となる1万1521組がエントリー。そのなかから、みごと決勝に進出したのが、真空ジェシカ、豪快キャプテン、ヨネダ2000、めぞん、ドンデコルテ、エバース、たくろう、ヤーレンズ、ママタルトの9組となりました。

 

 筆者が注目しているのは、女性コンビで唯一決勝にコマを進めたヨネダ2000です。誠さん、愛さんの2人が初めて『M-1』決勝に進出したのが2022年。当時、女性コンビではハリセンボン以来、13年ぶりの快挙となりました。今回は、3年ぶり2度目のファイナリストとなったのです。

 

 筆者は2021年、ヨネダ2000が初めて『M-1』の準決勝に進出した際にお話を聞いています。

 

 彼女たちは吉本興業のお笑い養成所NSCとは別の専門学校に通っていました。

 

愛「私はドッグトレーナーの専門学校に通ってまして。それで、就職活動のとき、動物関係かお笑いかの2択でずっと悩んでいたんですが、お笑いの世界は厳しいというのを知っていたので、動物のほうで無難に就職しようと。でも、就活をしていくうちに『このまま犬で終わっていいのか?』と思って。親に『お笑いをやらせてください』とお願いしたら『全然いいよ』って」

 

 ドッグトレーナーの専門学校の学費は2年で600万円ほどかかったというのに、ご両親は快くお笑いの世界へ送り出してくれたといいます。一方、誠さんは。

 

誠「中学2年生ぐらいのとき、両親に『お笑いをやりたいんだけど』って話したら『もうちょっと考えなさい』って言われて。両親はあきらめると思ってたらしいんですけど、高校に行っても『やりたい』と言い続けたんです。そうしたら、実家が理容室なんですけど、『理容師の免許を取ったらお笑いやっていいよ』ということで、私も専門学校に行きました。それで、ようやく免許が取れたので『お笑いやってもいいよ』みたいな」

 

 誠さんは理容専門学校に通いながら、同時にNSCにも通いました。理容師免許があって、初めてお笑いの道に専念してもいいというお許しが下りたのです。

 

 芸歴4年目の2021年に初めて『M-1』の準決勝に進出しますが、前年までは、1回戦敗退が続いていました。

 

誠「以前は、一連の流れやネタの軸がまったくなくて、ただただやりたいことを並べてたんです。作家さんからは『見せたい何か、一個はっきりしている軸がない。ただただおかしい人を演じてるだけだよ』と言われて。でも自分のなかでは『軸ってなに?』という感じでわからなくて。それで、軸の意味を先に理解してくれた愛さんにゆっくり説明してもらって、ちょっと理解して少しネタの作り方がわかるように……」

 

 コンビの役割にも変化があったといいます。

 

愛「前はコントのとき、私がボケて相方がツッコんで。それも違うなって。でも、私はすごいツッコミをするタイプでもないので、最近は『戸惑う』。『理解しようとはしてるよ』というスタンスです」

 

誠「ツッコミをやめたというのもあるかもしれません。前は『ボケとツッコミ』だったんですが、いまは『ボケと戸惑い』とか『ボケと手伝い』に(笑)」

 

 その後、『M-1』や『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ)などの賞レースの決勝にたびたび進出するようになり、今年も唯一の女性M-1ファイナリストになりました。

 

 個人的には、ヨネダ2000のお2人にぜひ『M-1』で優勝してもらい、その賞金で専門学校の学費をご両親にお返ししてもらいたいです。

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出典元: SmartFLASH

著者: インタビューマン山下

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