12月10日に放送された吉本新喜劇の66周年を記念した特番『よしもと新喜劇 人気ギャグランキング 関西人が選んだBEST66』(MBS)で、関西人1000人が選んだ人気ギャグランキングが発表されました。
上位BEST 10は以下の順位です。
1位『ごめんください どなたですか?お入りください ありがとう』(桑原和男さん)
2位『今日はこのくらいにしといたろ』(池乃めだかさん)
3位『ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ~』(末成映薫さん)
4位『かい~の』(間寛平さん)
5位『怖かった~』(未知やすえさん)
6位『~じゃあ~りませんか』(チャーリー浜さん)
7位『血い吸うたろかぁ!』(間寛平さん)
8位『パチパチパンチ』(島木譲二さん)
9位『乳首ドリル』(すっちーさん・吉田裕さん)
10位『邪魔すんで~ 邪魔すんねやったら帰って』(定番のギャグ)
なかでも筆者が注目したのが、同番組にゲスト出演していた吉本新喜劇の現在GM(ゼネラルマネージャー)を務める間寛平さん。BEST10内に4位『かい~の』と7位『血い吸うたろかぁ!』と唯一2個も持ちギャグがランクインしています。
4位にランクインした『かい~の』ができたきっかけについて、寛平さんは「(舞台上で)自分のしゃべるところが終わったから、黙って下がって。ほいで『(おしりが)かゆくなったな』と思って。でも、手でかかれへんからテーブルの角でわからんようにかいてて。ずっと。ほんなら(池乃)めだかちゃんが『何してんの?』『かい~の』、それがウケて」とギャグが誕生した瞬間を明かしていました。
筆者は以前、寛平さんにギャグについてお話をお聞きしています。
寛平さんは、ほかにもたくさんの人気ギャグを持っています。そのほとんどが『かい~の』のように、とっさに出た言葉をきっかけに誕生したといいます。人気ギャグの『アへアへアへ~』もそうでした。
「俺がじいさん役のとき、相手役の人に『ちゃんと着ろよ』と言われて、着物を着せてもらうねん。そのときに、そいつが後ろから俺の股間のところに帯をこすってくるから、俺が『アへアへアへ~』っていうたらウケて(笑)」
寛平さんの初めてのギャグも、とっさに出た言葉がきっかけでした。
「ある日の新喜劇の出番で、俺は芸がなにもできなかったから舞台で暴れてたんよ。そしたら、当時、よく共演してた木村進にめちゃくちゃどつかれて、ボロボロの状態になって……。そのとき思わず『まっけっそ~』って言うたんや。ほんならそれがドーン! とウケたわけ。これが一発目の俺のギャグやねん。
それからなんかやられたら『まっけっそ~』言うて。完璧に負けてるのに『まっけっそ~』っていうのがウケて、そのギャグが人気になってん」
寛平さんの初めてのギャグ『まっけっそ~』には、とんでもない逸話がありました。
「昔、西川きよしさんが関西ローカルの歌番組の司会をやっていて、東京から森進一さんや錦野旦さんとかが来ててん。それでその当時、ちょうど関西で俺の『まっけっそ~』がめっちゃ流行ってたから、その人たちが東京に持って帰って『まっけっそ~』をやってくれたんよ。ほんで作詞家の阿久悠さんがそれを見て、ピンクレディーの『サウスポー』の歌詞に使ってん」
『サウスポー』の歌詞にある『負けそう、負けそう』は寛平さんのギャグ『まっけっそ~』を引用したものだといいます。この逸話、信じるか信じないかはあなた次第です。
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