
佐賀城で鍋島直正と対面した紗綾(写真・本人提供)
11歳でグラビアデビューを飾り、以降はタレントとしても活動する紗綾。彼女はなんと、鍋島家が治めた佐賀藩の支藩・鹿島藩の系統にあたるという。
「母が鍋島姓で、幼いころから『じつは鍋島のお姫さまなんだよ』と、冗談まじりに聞かされてきました。でも当時は『鍋島?』『姫?』とやんわり思うだけで、深く考えていませんでした。親族からも詳しく聞かされる機会はありませんでした。2025年に亡くなった祖母が厳しかった記憶はありますが、家柄を感じさせるようなしつけなど、独自の習慣はありませんでした」
認識が劇的に変わったのは、2025年2月だ。夫の仕事に同行し、娘を連れて佐賀県を訪れたのがきっかけだった。呼子のイカを味わうのが最大の目的という、ごくありふれた家族旅行のつもりだった。
「宿泊した佐賀市中心部のホテル周辺を検索すると、『鍋島』にまつわる場所が数多くありました。“自分にゆかりがある場所かも”と思い、めぐってみたのが始まりです」
母の実家にあった家系図をメールに添付してもらい、そこに書かれていた名前を、佐賀城本丸歴史館の展示物などと照らし合わせたりしてみると……。
「え、鍋島ってスゴいじゃん!」
と、感嘆することしきり。幕末に大胆な改革を断行した名君・鍋島直正の肖像写真と城内で対面した瞬間、これまでにない、不思議な感覚に襲われたという。
「遠縁といえど、歴史的な人物とかかわりがあるなんて、なんだか不思議な感覚でした。技術、医療、教育の分野で先駆的な改革をおこなってきた祖先と、時を経てつながっているんだと思うと、いまの自分に自信がわ
いてきました」
従伯母からは「もっと鍋島家のことを誇りに思ったほうがいい」と促され、現在は一緒にルーツをたどる、本格的なツアーを計画しているそうだ。
「自分のルーツを知り、子孫に伝えていくことの大切さにふれました。自分の目で観て、聞いて、先祖の歴史を受け継いでいこうと思います」
2児の母となったいま、その胸には先祖から受け継いだ新しい使命が宿っている。
さあや
1993年生まれ 自身は北九州市出身で、同市の特命観光大使を務める。3月に第2子が誕生したばかり。呼子イカは、佐賀市から往復3時間、車を走らせ、無事食べることができたという
取材/文・鈴木隆祐
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