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内藤剛志“エンタテインメントの師匠”はダウンタウン・浜田「一生の宝みたいな“気づき”をたくさんいただいた」

インタビュー 記事投稿日:2026.05.24 06:00 最終更新日:2026.05.24 06:00

内藤剛志“エンタテインメントの師匠”はダウンタウン・浜田「一生の宝みたいな“気づき”をたくさんいただいた」

刑事役の名手を演じてきた内藤剛志が、映画で警視庁を引退した“伝説の検視官”に(写真・木村哲夫)

 

「2026年5月27日で71歳になります。この数年、いただく役が変わってきました。本当に楽しくて、ワクワクしながら演じています」

 

 内藤剛志は、笑顔でそう語った。

 

 刑事役のイメージが強い内藤だが、続く出演作では役柄が異なる。映画『幕末ヒポクラテスたち』(公開中)では漢方医、『免許返納!?』(2026年6月19日公開)では反社会的勢力のボス、ドラマ『勿忘草の咲く町で〜安曇野診療記〜』(NHK・2026年6月28日より放送)では循環器内科の医師を演じる。

 

「2026年1月から放送されたNHKの時代劇『浮浪雲』では、島流しから戻ってきた職人を、今度の『勿忘草〜』では“死神”と呼ばれる冷酷な医師を演じています。楽しいわ〜と思ってますね。『免許返納!?』の現場では、ヤクザの格好をしているのに周囲からは『一課長!』と呼ばれていましたからね(笑)。

 

 役が変わってきたのは『内藤にやらせたらおもしろいんじゃないか』と思って、僕にお話をくださってるんだと思うんです。ありがたいことです。どんな役が得意、不得意ということはまったくなく、どんな人物を演じても、役との“距離感”は同じなんです」

 

 そんな内藤の主演映画が、劇場版『旅人検視官 道場修作』(2026年6月12日公開)。BS日テレの令和サスペンス劇場で、2023年から放送されている人気シリーズを映画化したもので、内藤は警視庁を引退した伝説の検視官を演じる。俳句好きだった亡き妻の雑記帳を手に、日本各地をめぐる旅情サスペンスだ。

 

「最初にお話をいただいたときに、お客さんから『この人は警察官だよね』と思われるような空気感を出せる人がいい、と言われたんです。たとえば、藤田まことさんが旅をしていたとしたら“あの人、刑事だよね?”とか“『必殺仕事人』の主水だよね?”と思いますよね。

 

 僕も『警視庁・捜査一課長』の大岩一課長や『科捜研の女』(いずれもテレビ朝日系)の土門刑事を長く演じているので、“刑事”というイメージをみなさんに持っていただいているからこその、キャスティングだと思っています」

 

作品のなかに出てくる「私はもう警察官じゃありませんから」という台詞に、内藤は特別な意味を感じている。

 

「これをただの台詞としてとらえるか、リアリティとしてとらえるかでぜんぜん違うと思うんです。僕が『警察官じゃありません』と言っても、観ているお客さんが『いやいや、警察官でしょ』と感じてくださることが、このシリーズの核だと思いますね」

 

■「すべての始まりは浜田さんですね」

 

 内藤は「エンタテインメントは、お客さんに楽しんでもらうことがいちばん」だと話す。そんな彼が“師匠”と仰ぐのが、浜田雅功だ。

 

 2人の出会いは、30年以上前にさかのぼる。大阪で大ブレイクしたダウンタウンが東京に進出したころ、内藤からマネージャーを通して「お会いしたい」と連絡。当時、ダウンタウンが出演していたバラエティ番組『夢で逢えたら』(フジテレビ系)のリハーサル室を訪ねた。

 

「ダウンタウンさんの漫才は新しい世代の笑いだ、と感じたんです。僕は関西人なので、芸人さんにリスペクトがあるんです。ぜひ話してみたいと思って訪ねたんですが、浜田さんは『なんですか?』って感じですよね(笑)。その後、浜田さん初主演の任侠映画『昭和鉄風伝 日本海』(1991年)や、ドラマ『人生は上々だ』(1995年・TBS系)で共演しました」

 

 浜田の「やらはったらどうですか?」というひと言をきっかけに、2人はバラエティ番組でも共演する間柄になる。

 

「そこから、浜田さんに“気づき”みたいなことをたくさんいただいたんですね。現場での振舞いとか、人との接し方とか、浜田さんを見ていると『ここでこうするのか』と感じることが多々、あったんです。本当に、一生の宝みたいなものがいっぱいあるんですよ。それから、浜田さんを“師匠”とお呼びしています」

 

 いまでも浜田と話すときや、LINEを送る際は必ず敬語。ほかの芸人にも、同様に接しているという。

 

「似て非なるもので、自分とは違う業種なんですよね。おぎやはぎさんの『愛車遍歴』(BS日テレ)にゲストに呼んでいただいたときには、小木さん、矢作さんとお呼びします。

 

 ナイツの塙宣之くんとは、僕が『スタイルプラス』(東海テレビ)という生放送情報番組の司会をしていたときによくゲストに来てくれて、長いつき合いになりますが、リスペクトの思いはずっと変わりません。『捜査一課長』で共演し、役者としてお会いしたのはずっと後になります。

 

 笑福亭鶴瓶師匠のことも、本当に尊敬しています。僕がバラエティに出演するようになったから、みなさんに出会えたわけで、そのすべての始まりは浜田さんなんですよね」

 

 快活に笑いながら話す内藤は、まもなく71歳を迎えるとはまったく感じさせない。最後に、役者は何歳まで続けるのか聞いてみると……。

 

「僕とやりたいと思ってくださって、オファーをいただける。求められているうちは、それに応えなくてはいけないと思っています。初めは自分の体が動かなくなったら引いたほうがいいかな、台詞を覚えられなくなったらやめたほうがいいかな、と思ったりしたこともあるんです。でも、自分の都合でやめるのは違うかな、と思っています」

 

 内藤は「役者はサービス業だと思っている」と言う。

 

「お寿司屋さんで『これ握って』と注文したら『握りません』と言う職人さんはいないですよね。仕事って、何かしてほしいと頼まれたら、自分から『ノー』とは言わないものだと思うんです。だから僕も、求められるうちは続けたい。命ある限り、続けたいと思っています」

 

 築き上げた“警察官”というイメージさえ足がかりに、内藤の役者人生は、広がり続けている。

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出典元: 週刊FLASH 2026年6月9日・16日合併号

著者: 『FLASH』編集部

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