
中学2年のときドラマデビューし、15歳からグラビアで活躍した雛形(写真・中村 功)
「わたしにとって『めちゃモテ』と『めちゃイケ』は青春そのもので、この絵を観るたびにあの日々を思い出します」
中学2年生のときにドラマデビューし、15歳からグラビアで活躍していた雛形あきこが、深夜に放送されていたバラエティ番組『めちゃ×2モテたいッ!』(フジテレビ系)に出演することになったのは17歳のときだった。
「ナインティナインのお2人を始め、武田真治さん、鈴木紗理奈さん、光浦靖子さん、山本圭壱さん……、いま思うと錚々(そうそう)たる顔ぶれなんですけど、当時はみんなまだ若くて、ただただ必死でしたね」
そんななかで迎えた18歳の誕生日に番組スタッフからプレゼントされたのが、セットに飾ってあったこの絵だったという。
「どうしてこの絵だったのかは謎なんですけど(笑)、引っ越しをしてもインテリアを変えても、この絵だけはずっと私と一緒にいてくれています」
『めちゃモテ』がリニューアルして、ゴールデンタイムに進出するタイミングでスタートした『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)、通称『めちゃイケ』は、2018年まで約21年半にわたって放送される人気番組となった。
「この番組を通して、“雛形あきこ”という存在を知ってくださった方がたくさんいらっしゃるし、本当にたくさんのことを学びました。それが俳優のお仕事にも生きていると思います」
そのひとつが、自分の役割を120%果たすこと。
「『めちゃイケ』には、お笑い芸人さんだけじゃなくてアイドルや俳優など、さまざまなジャンルの方が参加していて、それがおもしろさにつながっていたように思います。それぞれが、自分の持ち味をさらけ出す……みたいな姿勢は、番組が終わった後も、私の中にしっかりと根づいています」
自身が母親になったときは番組内でメンバーからイジられたそうだが、「私が新たに装備した『お母さん』というアイテムだと思いました。すごく“めちゃイケ”な発想ですよね」と笑う。
「母親になって、仕事も人生も大きく広がりましたね。母親役をいただいたのも、同世代の俳優では比較的早いほうだと思います」
現在の“娘”は、放送中のドラマ『惡の華』(テレ東系)で、あのが演じる仲村佐和だ。
「私はドラマの終盤で登場する母親役なのですが、佐和という女のコがあんなふう……ひと言で表わせば、問題児になってしまった原因のひとつは、母親にあるはずだと思いながら演じました」
思春期の葛藤を描いた『惡の華』は同名の漫画が原作で、これまでにもアニメや映画、舞台などが作られてきたが、今回は1クールの実写ドラマ化で、登場人物たちの中学から高校、そして未来まで続く話を丁寧に描いている。
「娘の佐和は、ちょうど私がデビューしてグラビアやバラエティ番組をやっていたころの年齢です。振り返ってみると私にも、あの年齢だったからできたなぁと思うことがたくさんありますね」
佐和は大人の社会や常識に反抗心を持っているが、雛形は「私は大人たちから教えていただくことが多くて、反抗している暇はなかったように思います」と、自身の思春期を振り返る。
「バラエティ番組もグラビアもお芝居も、恥ずかしいと思うより先に『やってみちゃえ!』と全力疾走していた10代の私。自分自身が母親になるとともに、作品でたくさんの娘や息子たちの母親を演じてきた私。すべてを、この絵の中のワンちゃんは見守ってくれていたのだと思います」
最後に、ずっと雛形を見続けてきた本誌読者にメッセージをお願いした。
「グラビアで親しんでくださった方が多いと思いますが、そうじゃない“雛形あきこ”も愛してくださったらうれしいです!」
ひながたあきこ
1978年1月27日生まれ 東京都出身 1992年ドラマ『おべんきょう』(TBS系)で俳優デビューし、15歳で始めたグラビアでブレイク。1995年から『めちゃ×2モテたいッ!』『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)に約22年半レギュラー出演するとともに、俳優として多くの作品に出演。
写真・中村 功
取材&文・工藤菊香
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