
写真集を発売する比留川マイが自身の趣味や生き方を語った
■「お酒とサウナが大好きな女子」
「一言でいうと…お酒とサウナが大好きな女子かもしれないですね」
自分を表す言葉を聞かれたタレントの比留川マイは、そう答えた。今回、写真集で初ヌードに挑んだ彼女だが、じつはその人となりを語るうえで欠かせないのが、日本酒とサウナへの情熱だ。
「なるべく休肝日を作りたいとは思っているんですけど、基本、毎日飲んでいます。甘い感じのお酒よりも、しっかりした、甘くない系のお酒のほうが好みで。和食やお寿司だったら日本酒、洋食だったらワイン、中華だったら紹興酒にしたり、みたいな」
ふだんよく飲むのは氷結だというが、じつは「唎酒師(ききざけし)」という日本酒の資格も持っている。
■ 唎酒師になった理由、「鶴齢」という原点
「2020年か2021年ぐらいに、それまでの日本酒のイメージが払拭されたきっかけがあって。人気の銘柄のお酒を初めていただいたときに、『日本酒ってこんなに美味しいんだ、飲みやすくて美味しい』とすごく感動して。そこから、いろいろ飲んでみたいとなって」
「『唎酒師って格好良くない?』という気持ちも芽生えてきて」勉強を始め、通信課程で資格を取得した。日本酒の知識に加えて、テイスティングや料理との相性を提案する課題もクリアしての合格だったという。
ずっと飲み続けているのが、新潟・南魚沼の蔵元による「鶴齢(かくれい)」だ。
「私はその中でも大吟醸、純米吟醸が好きで。すごくバランスが良くて、スッキリしすぎず、かといってしっかりしすぎてご飯の邪魔になるということもなくて」
人生最後に飲みたい酒を尋ねられたときは、一瞬「氷結」と口にしかけたというが、最終的には「比率的に言うと日本酒が多いです」と答えた。
得意料理は納豆オムレツだという。
「当時住んでいた家の近くの居酒屋さんで納豆オムレツが出てきて、和風で、海苔が乗っかっていて、すごく美味しかったんですよ。これを真似してみようと思ってやったのがきっかけで。普通に卵を割って、ちょっと醤油を入れて、納豆のタレを入れて混ぜて、バターを引いたフライパンで焼いて終わり。焼き終わった後に、醤油と七味と海苔をかけていただくのと、あとはマヨネーズがめっちゃ美味しくて」
合わせる酒は、しっかりめの日本酒や焼酎、原酒系が合うとのことだ。
■ 一人飲み初心者への「ファミレス・サイゼリア」論
酒飲みの両親のもとに育ち、「酒飲み家族から生まれたので、肝臓は家系のおかげかもしれない」と話す比留川だが、失敗がなかったわけではない。
「10年ほど前は、飲んだことのないお酒を一人で飲んで、加減がわからなくてヘロヘロになってしまったり、家に送ってもらったりという経験はありますね。『二度と飲まない』と何億回思ったことか、というくらいですけどね」
それでも「なんだか日に日に好きになっている感じがします」と笑う。最初はとりあえず飲んで楽しくなる感覚だったものが、ご飯との組み合わせを探るようになってから、「お酒を楽しみたいという感覚に変わってきました」という。
10年来の付き合いになる女友達4人とは、定期的に小旅行を重ねてきた。
「女子旅で楽しかったのは福岡ですね。中洲の屋台にも行きました。本当に遅くまで飲み歩いて。あと札幌も、本当に朝6時ぐらいまで飲んだんですよ。北海道グルメを堪能した後に、あえて都内でも楽しめるカラオケに行くという」
飛行機の時間からすでに「エンジンをかける」ために一杯やることもあるという。
一人で飲むときのお気に入りは、安い居酒屋やファミレス(主にサイゼリア)、餃子の王将だ。
「一人飲み初心者さんに、というところなんですけど、結構、一人客の方が多いじゃないですか。入りやすいというか、自分の中の『恥ずかしいな』という気持ちが、入場の段階でまず紛れる。あと最近は、オーダーがタッチパネルなんですよ。気を遣わなくてもよくて、自分のペースで決められる」
■「整い」を知った日と、屈足湖・アヴァント
サウナとの出会いは、小中学生のころの家族での銭湯にさかのぼる。当時は水風呂が苦手で、「サウナはあったら入る」程度の付き合いだったという。
「5年ぐらい前かな。『サウナはやっぱり水風呂だよ』というのが世の中の印象としてあって、やってみるかと。1回目は滑ったみたいな感じで、冷たいし、『何これ? 入る必要ある?』みたいな。でも2回目に入ってみたら、『ワーッ』となる瞬間があって。『これ、もしかしてあれかも』と気づいちゃったんですよね」
外気浴とインフィニティチェアの組み合わせが特に好きで、それがすべて叶う場所として名前を挙げるのが、都内・西荻窪のROOFTOPだという。
「夕方、暑すぎず、ちょっと日が落ちてきたぐらいの時間がいいんです。景色を見ながら、完璧な温度で。しかも安いんですよ。2時間ぐらいで1,000円ぐらい。上の階に休憩スペースみたいなものがあって、個室で一人で作業ができるようなスペースもあって。ノマドワーカー的な使い方もできて、めっちゃおすすめです」
サウナ上がりの過ごし方にもこだわりがある。
「サウナが終わった後はもうお酒がいいんです。終わった後のご飯とお酒に命を懸けているので。サウナに入っているときに『今日は何にするか』とか、結構考えます」
もうひとつ、忘れられない体験として語ったのが、北海道・十勝の屈足湖(くったりこ)で冬季限定に開かれる屋外サウナ「アヴァント」だ。
「2時間で2万円くらいなんですけど、金額以上の体験をさせてもらったなと。氷を削ってつくる、すごい水風呂なんです。無意識に入って10秒ですね。20秒行けたらいいかな、というくらい。無理無理無理、というくらいめっちゃ冷たかったです。で、その後に氷の上で整えるという。くり抜いた穴があって、スタッフさんが手動でアウフグースをしてくれるんですよ。そこがすごく好きで。時間と空気があって、そこに一番感動しましたね」
■ 台本を持ってサウナへ ── 映画撮影の裏側
サウナは、趣味の枠を超えて仕事の支えにもなった。初主演となった映画の撮影中、宿泊先にサウナが備わっていたことから、撮影後の夜、一人でサウナに入りながら台本を開いてセリフを頭に入れる時間を過ごしたという。
「サウナで台本、意外と頭に入ってくるんですよ。逆に暑くなってくるので、『これを覚えたら出よう』というリミットを決めて頑張って。最後に水風呂に入って。サウナのおかげですね。ここでもサウナに助けられました」
今後の目標として語るのが、「サウナに関わる仕事」だ。9月に川崎で開催される「JAPAN SAUNA FESTIVAL」には、去年は一人の来場客として参加した経験を経て、今年はゲストとして出演することが決まっている。出演前には、サウナ・スパ健康アドバイザー、熱波師の資格取得にも動いた。
「本当はもう少し前に取る予定だったんですけど、定員がいっぱいで行けなくて。急いでイベント前に予約して、今回初めてサウナの資格保持者として臨みます」
フェスの1週間後には、誕生日である10月3日に合わせたバースデーライブも控えており、そこでオリジナル曲を初披露する予定だという。
「サウナ大使みたいなポジションで」と聞かれると、「そうなれたらいいですね。今日もサウナのことをSNSに載せて、そこでサウナ好きのお友達とかできたらいいなという淡い期待も込めて」とも語る。仕事としてだけでなく、一人の愛好者としてサウナ文化を楽しみたいという姿勢がうかがえる。
酒とサウナをこよなく愛し、その時間を仕事の支えにも変えてきた比留川マイ。そんな彼女が今、初めての紙の写真集ですべてをさらけ出した。ふだんの飾らない素顔を知ったうえで作品を手に取ると、違った見え方があるかもしれない。
※比留川マイ写真集『マイラニ』は10月23日に竹書房より発売
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