芸能・女子アナインタビュー

「農業×推し活」!元フジコーズ・上西萌々が挑む“アイドル流”農業改革「農家になりたい人を増やしたい」

インタビュー 記事投稿日:2026.10.26 18:00 最終更新日:2026.10.26 18:00

「農業×推し活」!元フジコーズ・上西萌々が挑む“アイドル流”農業改革「農家になりたい人を増やしたい」

さつまいもの出来に喜ぶ上西萌々

 

 元「フジコーズ」メンバーであり、大食いタレントとしても活躍中の上西萌々。
アイドルとして活動していた当時から熱いさつまいも愛を持つキャラクターとして自身をPRしていたが、好きがこうじて、ついには「さつまいも農業」に挑戦。茨城県守谷市で畑を借り、農家さんに教えを乞いながら未経験から農業を開始した。さらにはその畑を使った農業体験×推し活のファンイベントも実施し、好評の声が集まっているという。
そんな若くしてガチ農業とタレントの二足の草鞋に挑む彼女の素顔に迫る──。

 

──「フジコーズ」時代は企業への内定がもらえたとうかがいました。内定を手放してでも農業の道に歩を進める決心ができたのには、どんなきっかけがあったのでしょうか?

 

上西 まず、もともと就職予定だった企業は、かなり安定している企業で、「入社したら生涯安定だろうな」という思いもあり、骨を埋める気持ちではあったんです。
だけど、仕事って死ぬまでやることじゃないですか。そう考えたときに、本当にやりたいことをあらためて考えたんです。「フジコーズ」とかで芸能活動をしてる時期だったので、将来を考える時間が多くて。たどり着いたのが、自分の中の“さつまいも”への思いだったというか。さつまいもが大好きで、365日食べるほどなのですが、こんなに好きなら食べるだけではなく自分で作ってみたい! と思ったんです。最初の動機は本当にシンプルな気持ちでした(笑)。
さらに、さつまいも勉強コミュニティでの体験で、実際にさつまいもを育てることも経験もして、農業の大変さや、農業を取り巻く後継者不足や担い手不足についても知ったときに、「今の私だからこそできる挑戦があるかもしれない!」と思い、農業とタレント活動の二足の草鞋に挑戦することを決めたんです。

 

──上西さんだからこそできることとは、やはりアイドル経験を活かしたものを?

 

上西 私がタレント活動をしているからこそできる発信の力で、これからさつまいもとか農作業とか農業に対してもっと価値を上げるような発信ができるんじゃないかなって思いました。
それが私にとっていちばんワクワクすることだなとも思ったんです。
もちろん、私一人が農家になっただけで日本の農業が大きく変わるとは思わないですが、タレントとして発信することで、100人、1000人に農業を知ってもらうことはできるかもしれない。
私をきっかけに「家庭菜園をやってみよう」とか、「農業っておもしろそう」、「将来の仕事として農業もありかも」と考えてくれる人が一人でも増えたら、それも農業への関わり方のひとつだと思っています!

 

──素晴らしい考えですね。悩んだときはワクワクする方を的なことは『宇宙兄弟』でも語られていましたしね。

 

上西 たしかに! 『宇宙兄弟』は私も見ていました!

 

──実際に農業体験ではなく、リアルな農業に取り組んでみて、最初に抱いた感想はなんですか?

 

上西 大変とかじゃなくて、ごく当たり前なんですけど、想像以上に自然を相手にする仕事なんだなと思いました。苗を植えたら勝手に育つというわけじゃないですし。さつまいもは比較的丈夫な作物ですけど、やっぱり天気には悩まされます。この日は晴れてほしいっていう日に雨が降ったり、逆に雨が全然足りない時もあったり。今日も少し雨が降っていたんですけど、土の状態を見て、葉っぱを見て、これで大丈夫なのかな? みたいな。
その時々で作物に対するアプローチを判断しないといけないし、人間の力ではどうにもならない自然の問題に向き合うことも多くて気を遣います。
でも同時に毎日ちょっとずつ成長していく畑を見るのはすごく楽しくて。
正直始める前は、農業はめっちゃ大変というイメージだったんです。でも、自然の偉大さに気づいたり、作物の成長過程を楽しめたり、イメージしていたよりもずっとおもしろいです。
腰が疲れていたことにも気づかなくて、作業が終わりの翌日にめっちゃ筋肉痛になることもあります。疲れていること忘れちゃうくらい熱中しています。

 

──農業を始めて新たな発見はありました?

 

上西 じつは自分が几帳面な一面も持っていることを発見しました。ふだんは大雑把なほうなんですけど、さつまいも作りは絶対に失敗したくないという気持ちが強くて。几帳面すぎて困っています(笑)。

 

──初めての子育てみたいですね。

 

上西 あはは! めっちゃ過保護なお母さんになるかもしれないですね(笑)。でも農業での失敗は、すべて次へと繋がる経験になるんですよ。失敗の理由がちゃんと答えとしてあるので、数学みたいだなって思います。数学は苦手ですけど。肥料の割合の研究とか、化学の実験みたいで楽しいですよ。

 

──農業を始めてよかったと感じる、いちばんの瞬間はなんですか?

 

上西 初めて自分のお芋を食べた瞬間です。やっぱり、これはダントツで感動しました。いままでいろいろな品種のサツマイモを食べてきたんですけど、「自分の畑で育てたお芋がいちばんうまい!」って思います。
熟成をさせていない状態だと、けっこうホクホク味が強くて甘さがあまり出てこないって言われていたので、全然期待していなかったんですけど、自前の焼き芋機で焼いて食べたらめっちゃ甘くてホクホクで。栗っぽいのにほろほろと口の中でほどけていって。なんか雪みたいな食感でした。温かいホクホクの雪。
その時は配信しながら食べたのですが、感動的な美味しさや初めての自分のお芋だという感動とかがいろいろ合わさって泣いちゃいました。

 

──毎年できるっていうのがまた幸せですよね。

 

上西 そうなんです! 毎回収穫の時期はうまく育っているか心配になって緊張もあると思うんですけど、私はもう掘るたびに何が出てくるか楽しみで、たまらなく幸せです。
「わ、こんなに大きい!」とか「ちっちゃいのがいっぱいでかわいい!」みたいな。規格外のちっちゃいお芋の方が意外と甘味が詰まっていて美味しかったりもするんですよ。

 

──そんな楽しい農業を、ファンの方も一緒に体験できるイベントが定期開催されています。農業をイベント化させるというのは最初から考えていたんですか?

 

上西 これは農家さんから提案をしていただいたんです。「農業×推し活」でイベントをやらないか、と。私もさつまいもの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい思いがあったし、農業界に革命を起こしたい気持ちもあって始めました。

 

──イベントではどのようなことが行われているんですか?

 

上西 私と一緒に苗付けや肥料を撒く畑作業をしたり、畑ライブ、クイズ大会やチェキ会などをしています。

 

──畑ライブとは?

 

上西 畑仕事の合間に私がトラクターの上で歌うコーナーです。お芋が美味しく育っているのにももしかしたら歌の効果があるんじゃないかなって思っています(笑)。
いまはスタッフの人手的に少人数でしかイベントが開催できないけど、徐々に大きくしていけたら嬉しいです。そしてどんどん農業が身近な存在になって、農家になりたいと思ってもらえたらいいなって思います。

 

──実際に参加している方々の反応はいかがですか?

 

上西 びっくりするくらい私のことをそっちのけで、主体的に農作業をしています(笑)。私が「作業はもう終わり〜!」って叫んでも、農作業が楽しくなっちゃっているのか、「キリのいいところまで待って!」みたいな感じで。なかにはさつまいもの本みたいなのを読んで学んできてくれる方もいます。
農作業はデジタルデトックスとワークアウトを兼ね備えているので、没頭できるのかもしれないです。

 

──親近感溢れる上西さんですが、タレント業では大食いですごく活躍されている印象です。

 

上西 大食いをきっかけにテレビなどのお仕事に呼んでいただけるようになりました。私は食べることがやっぱり生きがいなので、それがエンタメとして活かせるのは嬉しいです。カッコいいって言われるんですよ、いっぱい食べると。美味しいものの魅力をより伝えられるように、食レポがうまくなりたいです。顔で美味しさを伝えるのは得意なんですけど…(笑)。私の知名度が上がれば、そのぶん農業のPRも多くの人々に届くので、頑張っていきたいです。

 

──知名度が上がっていっている実感はありますか。

 

上西 実感とまではいえないですけど、道を歩いていて「さつまいもの人だ!」と言われるようになりました。「さつまいもを見ると思い出す」とも言っていただけたり。さつまいも博士だと思われてきているようで、嬉しい反面もっと勉強しないといけないなと思っています。いまは『サツマイモの世界』という本を読んでいて、歴史とか品種ごとの特徴、肥料のことなどを学んでいます。

 

──いつか『マツコの知らない世界』(TBS)からオファーが来そうですね(笑)。

 

上西 出たいです!さつまいもへの重すぎる愛を発揮したいと思います!

 

──では最後に。さつまいもの季節にちなみ、この秋おすすめのさつまいもグルメを教えてください。

 

上西 焼き芋は間違いないおすすめなのですが、最近ハマってる食べ方がありまして。それが「焼き芋チップ」です! 作り方も簡単。さつまいもを皮ごと丸くスライスして、アク抜きした後にオーブンにIn! 低めの温度でじっくり20分ほど焼き上げると、カリッカリのチップスのできあがりです。そのままでも素材のいい香りとほんのりした甘さが楽しめますし、わんこともシェアできます。しかし私はここで、オリーブオイルと塩をかけます!そうすると…So Delicious!
イタリアンなおしゃれおつまみになるんです。
しかも、さつまいもにオリーブオイルを合わせると、ビタミンやβ-カロテンの吸収率が上がり、抗酸化作用や便秘解消などの相乗効果を得られるので、体にもよし! 罪悪感ゼロ!

 

──料理研究家みたいですね(笑)。

 

上西 さつまいも料理の新メニュー開発なら任せてください!(笑)

 

写真・福田ヨシツグ
文・佐藤宏行(四月一日座)

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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