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【グラビア小説】美尻捜査官「竹内渉」お仕置きの時間よ!
グラビアFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.02 20:00 最終更新日:2020.06.02 20:00
ふだんは、世界50カ国に拠点を置く、日本のリーディングカンパニー「カッパ商会」のOL・竹内渉。じつは、社長の特命で社内の不貞を正す、“美尻捜査官” なのだ。今回のターゲットは35股をかける広報部長。さっそく、潜入捜査に取りかかる――。
渉は、カッパ商会でビジネス推進室に勤務する。異業種交流会に積極的に参加する、派手めの女子が多いなかで、渉はどちらかというと地味な存在。仕事では、廊下で資料をばらまいてしまうなど、ドジを踏んでばかりのダメ社員だ。
だが、これは仮の姿。渉の本当の仕事は、“美尻捜査官” なのだ。社長の小澤が渉に、今回の任務を言い渡す。
「広報部の山野部長なのだが、妻帯者にもかかわらず、取引先の若い担当者と次々に不倫をしているそうだ。相手の人数は、なんと34人。この事実が晒されようものなら、我が社の評判は地に落ちてしまう。そこで、彼の不倫の実態を暴き、不貞を正してもらいたい」
渉は、「御意」と短く答えた。咳払いをして、小澤は続ける。
「ところで、標的は『当代きっての尻好き』らしい。体は仕上がっているのかね?」
その問いに、「もちろんです」と言って立ち上がった渉は、おもむろにスーツを脱ぎ始めた。
そして渉は、不倫の証拠を掴むために、彼の行きつけのクラブに潜入した。
「いらっしゃいませ」
艶やかな姿と、はつらつとした声で、山野部長を迎える。
「キミいいねぇ! 新人?」
部長の反応はいい。
「はい。今日からお世話になります、アユムと申します」
「キミ、いいよ。なんといっても、ザックリ開いた背中と、引き締まったお尻が素晴らしい!」
渉は、接客中にさりげなく手を握り、甘い声でどんどん相手との距離を詰める。部長は、すっかり彼女の虜だ。予想どおり、彼はアフターに誘ってきた。渉は、まず遠慮がちに断わり、引き下がらないことを確認してから、とどめを刺す――。
「じゃあ、少しだけですよ……」
時刻は24時。アフターで行ったバーを出ると、部長が不敵な笑みを浮かべ、「俺、ホテルを取っているんだよ。よかったら、部屋で飲み直さない?」と、耳元で囁いてきた。
「でも、山野さんは明日もお仕事じゃないんですか? これ以上、ご迷惑をおかけするわけには……」
これで、引いてくれればギリギリセーフなのだが、ターゲットには、まったく躊躇がなかった。
「今日は、キミと朝まで過ごしたいんだ。つき合ってくれよ~」
アウト確定だ。酔ったふりをして、ホテルまでついていくことにした。
予想外だったのは、部屋についた途端に、部長のリビドーが、完全に解放されてしまったことだ。ベッドの上で、ヒールを脱ごうとしている渉に、部長は飛びついてきた。
「もったいをつけていないで、キミのキュートなお尻を早く見せてくれよ! 我慢できないんだ」
しまった! 完全に不意をつかれた。必死に制する渉。
「や、山野さん、飲み直すんじゃなかったんですか?」
「そんなの口実に決まっているじゃないか。ホテルに来たってことは、キミも……そのつもり、だったんだろ?」
「そんなつもりはありません。山野さんには、大切な奥さんがいらっしゃるんでしょ?」
「関係ないよ。こんなに美しいお尻を前にして、何もしないのは……男としてどうかしている!」
「わかりました! シャワーだけ。浴びてくれたら好きにしていいですから……」
観念したそぶりを見せると、部長は怪しく笑って、シャワールームに入っていった――。