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超進化するコスプレイヤー大図鑑 火将ロシエル 実兄から贈られたメイド服がコスプレの原点
グラビアFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.24 21:00 最終更新日:2020.12.24 21:00
2020年、グラビア界の新たな潮流といえば、人気コスプレイヤーたちのグラビア界への進出だった。
ポップカルチャーの女神とも言うべき彼女たちの魅力とは? 経営者、モデルとしても活躍する火将ロシエルが現在のコスプレシーンの潮流を語る。
「もともと私はコスプレに興味がなかったんですけど、兄から誕生日にメイド服をもらったことがきっかけでした。しかも、夏用と冬用の2着も…。普通に考えたらだいぶヤバい兄ですよね(笑)。そして兄が『フィギュアを売るイベントがあるから、メイド服を着て売り子として立ってほしい』と。それが2007年の『ワンダーフェスティバル』で、そこから私のコスプレ人生が始まりました」
コスプレ文化は1980年代の『機動戦士ガンダム』ブームで拡大。その後、『新世紀エヴァンゲリオン』の登場で、爆発的ブームとなる。以降、メディアで取り上げられる機会は急増していった。その発展は、日本のポップカルチャー市場の拡大ともいえる。
「昔は衣装の自作ができる人か、そういう友達がいる人ぐらいしか、コスプレはできなかったみたいですが、ネットオークションの拡大や、海外生産のコスパのよい衣装が出てきたことで、ハードルが下がっていったそうです。コスプレをする人が増え、それを見た方々がコミケなどのイベントに来はじめて、少しずつ市民権を得ていったのかなって思います」
近年では、ハロウィンにコスプレをして街中を練り歩く若者も増えてきたのは周知のとおりだ。
「昔はキャラ愛がない、足りないなら、そのキャラクターのコスプレをするな、と叩かれることもありました。でも今は、本人が楽しめばそれでいいみたいになってきているので、かなりハードルは低くなってきて、それはすごくいいことだなと思っています」
だが、2020年初頭からのコロナ禍はこの業界にも大きな影響を及ぼした。
「よい面だとおうち時間で漫画やアニメをしっかりと観て、キャラクターへの愛を深められたのかなと思いますが、イベントという作品を発表できる場が失われたことは、多くのコスプレイヤーさんにとって大変なことだと思います」
2019年冬の「コミックマーケット」の4日間の来場者数は延べ75万人を記録。多くのコスプレイヤーや企業ブースのコンパニオンが会場を彩った。
日本のポップカルチャーの象徴として、アジア各国でも人気が爆発している。コロナ禍以前は、日本人の人気コスプレイヤーが中国をはじめとした現地のイベントに招聘されることも増え、ビジネスとしても非常に有望視されている。
そんな状況において、ロシエルは自ら代表としてコスプレイヤーのプロダクションを立ち上げた。
「お仕事でコスプレをする際に、クライアントさんから『仕事を頼んだコスプレイヤーからの返事が遅い』といった話を聞くことがありました。もちろん、しっかりしたコスプレイヤーさんもいっぱいいるんですが、個人でやっていると、どうしても限界があるし、そういう理由で業界がイメージダウンしちゃうのはもったいないから、じゃあ自分が会社を起こそうと思いました。自分が代表になって、みんなにいろいろなお仕事への道を作っていけたらいいなって」
個人での発信に向いた新たなツール・SNSも現在のコスプレイヤーを語るうえでは外せない重要な要素だ。ロシエルのツイッターのフォロワー数は現在25・8万人を数える。
次々と新しいコスプレイヤーも登場し、さらに盛り上がっていくコスプレ業界。ぜひ“推し”を見つけてみてはいかが?