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沢口愛華 高校生活「唯一の心残り」を語る。
グラビアFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.26 21:00 最終更新日:2021.01.26 21:00
高校を卒業する、ということ。それは、3年間の思い出に別れを告げ、“大人”への第一歩を踏み出すこと。期待と不安が入り交じるなか、沢口愛華はその一歩をこの春に踏み出す。
彼女は高校を卒業することで、“何か”を卒業するのだろうか。それとも、“何も”卒業しないのだろうか。
─3月で、いよいよ高校を卒業することになります。
なんか、もう3年たったんだなっていう感じです。早かったけど、3年生になってからようやく高校生らしいことができたので、それはよかったなって思います。
─どんな高校生らしいことを?
凧あげです。
─凧あげが高校生らしいとは、あまり思えないですけど(笑)。
今年のお正月に、小学1年生からの友達と一緒にしました。家からいちばん近い商業施設に朝早くから行って材料を買って、凧を作って、近所であげました。
─ちゃんとあがったんですか?
あがってないです(笑)。
─それにしても、どうして高校最後の冬に凧あげをしようと?
友達がやりたいって言うから、やりました(笑)。
─ほかに高校生らしい思い出はありますか? たとえば、放課後とか。
ありますよ。友達と一緒に、最寄り駅まで帰りました。お仕事があるときはダッシュで下校しなくちゃいけないので、3年生になってそういうことができたのはよかったです。楽しかったし!
─じゃあ、心残りはあまりない?
心残りは、たこ焼きかな。じつは、教室でたこ焼きを焼きたかったんですよ。でも、結果的にはできなくて。
─どうして教室でたこ焼きを焼きたかったんでしょうか?
別のクラスが、教室でお菓子パーティをしてたんですよ。だから、だったらうちらはたこ焼きパーティがしたいなって。お菓子パーティがオッケーなんだったら、たこ焼きもありだと思ったんです。
でも、先生に聞いたら、「そういうのは違うんじゃないですか。お菓子とたこ焼きはまた別問題でしょ」って。
─残念でしたね。
すごく残念です。
─それにしても、凧あげにたこ焼きと、めちゃくちゃのどかなJKライフを送っていたんですね(笑)。
だって、田舎ですもん。都会のJKみたいにきらびやかじゃないです。
─卒業は、やっぱり寂しいですか?
仲のいい先生や友達に会えなくなるのは寂しいけど、早く卒業はしたいかなぁ。昼間から、家にひきこもっていたいです(笑)。あと、学校に行かなくてよくなるのは嬉しい!
─どうしてそんなに学校に行きたくないんですか?
寒いから!だって、暖房をつけてくれないんですよ!
朝、先生が「寒い人はいますか?」って聞いて、誰かが手を挙げないと暖房をつけられないんです。そんなの、無条件でつけてくれればいいじゃないですか!
─でも、先生も寒いかどうか聞いてくれているんだから、寒ければ手を挙げればいいだけなのでは?
そんな、クラス全員の前で手を挙げるなんてできないですよ!
─ほかのクラスメイトは、一緒に手を挙げたりしないんですか?
みんな、先生の話なんて聞かずに、ずっとスマホを見てるから。だから、「寒い人はいますか?」っていう先生の質問も聞いてない(笑)。
─じゃあ、仕方ないですね。
しかも、その先生は体育教師で何事もきっちりしてるから、すごく寒いのに、教室の窓をしっかり10センチ開けるんです。
─換気のためですよね。
それはそうですけど…。しかも、教室は寒いのに、職員室は学校の中でいちばんあったかいんですよ!それってズルいでしょ!
だから私は、たまに保健室に行くようになりました。一日のうち1時間だけなら、保健室に行ってもいいんですよ。3年生になってからそれを学んで、なんとか寒さをしのいできました。
─高校卒業後は、お仕事一本に?
そうですね。ずっと不安ですよ。でも、もう人に甘えて生きていけないから、頑張ってお仕事をしていこうっていう気持ちが芽生えています。
今後、いつまでも名古屋に住んでいていいのかなとも思うし、大事な決断をする日がいつか来るかもしれない…。ただ、上京するにしても東京は家賃が高い!チラッと調べてみたんですけど、とてもじゃないけど払えません〜(笑)。