グラビア
STU48高雄さやか 郵便局勤務を経て20歳でアイドルに「100%なってよかったと言い切れる」

高雄さやか
瀬戸内エリアを拠点に活動するアイドルグループ・STU48が約2年半ぶりとなる新メンバーオーディションを開催中。アイドルという夢をもった少女たちの前に立ちはだかる最初の壁・オーディション。現在中心メンバーとして活躍する高雄さやかもその壁を乗り越えた一人。「なんの希望もなく毎日を生きていた」普通の少女はいかにしてアイドルになったのか。インタビューで迫った。
【関連記事:STU48・中村舞「1st写真集は実家の仏壇にお供えされます」】
――高雄さんがSTU48のオーディションに応募したきっかけは?
オーディションに参加する前は自分のことが嫌いでした。なんの希望もなく毎日を生きていて、下ばかり向いているような日々を過ごしていたので。そんなときにSTU48の2期生メンバーのオーディションを知って“自分を変えたい”という思いで応募したことを覚えています。
――STU48に加入する前は社会人として働いていたんですよね?
はい、郵便局で窓口対応の仕事をしていました。漠然と高校を卒業したら働きたいなと考えていたのと、郵便局なら家族も安心してくれるかなと思って決めました。
――アイドルには元々興味はあったのでしょうか?
握手会にもたくさん通うくらい大好きでした。アイドルは私にとって救いの存在。だからこそ自分とは別世界だと思っていたので、オーディションに挑戦する前はなりたいと思ったことはありませんでした。
――オーディションに参加することを伝えたときの両親の反応は?
実は応募したことは親に言ってなかったんです。二次審査が親同伴で、どうしても受けたくてその前に親に初めて伝えたんですが「やめといた方がいい」と言われました。諦めるしかないのかなとも思ったんですが、10年後20年後にあのとき受けたらよかったって後悔だけは絶対したくないと思って、その気持ちを両親に伝えてなんとか承諾してもらいました。
――オーディションの思い出はありますか?
2期生は最終審査がファンの投票によって決まるシステムだったんですが、中間発表の順位が全然良くなかったんです。SHOWROOM配信でも徐々にファンの方が増えていて「いけるかも」という期待があった分ものすごくショックで。泣きながらたこ焼きを食べたことを覚えています。でもいつもの自分ならそこで諦めていたけど、ファンの方が待ってくれていると思って、すぐに切り替えて配信などを頑張りました。最終発表で名前を呼ばれたときは信じられなくて、「えっ」と驚いた顔をいろんな方にスクショされちゃいました(笑)。
――高雄さんはダンスや歌の経験はありましたか?
なかった、というよりマイナスでした(笑)。動けないし歌えない。最近ダンスの先生に言われたんですが「この子はだめだ」と思われていたらしいです。でも「今まで出会ったアイドルの中で一番成長している」とも言っていただけました。当時はレッスンに置いていかれないように必死で、毎日家に帰ってから布団の上で足が動けなくなるくらいまで踊っていました。
――今までのアイドル活動で一番楽しかったことは?
う~ん、楽しいだけはあんまりないかもしれないです。ライブや劇場公演はもちろん楽しいですが「修行の場でもある」と私は思っているので。それでも、アイドルになる前にはできなかった経験ができたり、行ったことのない場所にもたくさん行けたりできて、アイドルになって世界が変わりました。
――アイドルになる前と比べて、高雄さん自身は変わることができましたか?
はい、すごく変わりました。自分をあまり否定しなくなったし、なにより性格が明るくなったと思います。もしあのときオーディションを受けていなかったら、今ごろ何をしていたんだろう。きっと仕事で事務作業をして、終わったらSTU48の曲を聴いていると思います。大変なこともありますが、私はアイドルになってよかったと100%言い切れます。
――高雄さんはどんな方にオーディションを受けてほしいと思っていますか?
夢を持っている方、そして自分を変えたいと思っている方がいたら恐れることなく挑戦してもらいたいです。今回年齢制限が少しだけ上がって(2001年4月2日~2014年4月1日生まれ)私のような社会人経験がある方でも応募しやすくなったと思います。すごく迷うと思いますが、少しでも興味があるなら後悔をしないような選択をしてもらいたいと思います。
――最後に、高雄さん自身の今後の目標を教えてください
やっぱりシングルのセンターに立ちたい。そして2冊目となる写真集を出したいです。写真集は卒業までに3冊出したいと思っているので、目標が実現できるように頑張ります!
写真提供・STU48