グラビア
STU48に4期研究生加入!瀬戸内出身メンバーが語る「このグループで活動する覚悟」(前編)

左から井上久伶杏、蕪竹真奈、野中莉央、曽我部あこ、濵田美惟、三好真綺(敬称略 撮影・伏見学)
「瀬戸内の地域活性化」をコンセプトに掲げ、2017年3月に発足したアイドルグループ・STU48は、活動9年目の今夏、新たなメンバーとして4期研究生を迎え入れた。
そして8月31日、横浜アリーナで開催されたポップカルチャーイベント「@JAM EXPO 2025」にて、彼女たちは初めて公の場に姿を見せることとなった。緊張した面持ちで18人がステージにずらりと並び、一人ずつ順番に自己紹介をした。大きな声でハキハキと挨拶するメンバーもいれば、伏し目がちに淡々と話すメンバーもいる。そこに優劣はなく、すべてが初々しい光景であることを観客も理解し、温かい目を向けている。
その後、STU48を代表するアップテンポな曲「夢力」を4期研究生だけで披露。フレッシュさ溢れるパフォーマンスが目を引いた。最後は先輩メンバーたちと一緒に「鬼ごっこ」を歌い、大舞台でのデビュー戦を終えたのである。
ここ1〜2年は主軸メンバーの相次ぐ卒業などにより、グループの成長に向けて踊り場に立つ中、たとえルーキーであっても彼女たちへの期待は高まる。果たして、どのような顔ぶれなのだろうか。本稿では瀬戸内エリア出身の6人にインタビューし、その内面に迫った。
関連記事:「愛が重いのは誰だ?」 STU48が初のアルバムリリース! 島谷ひとみとの合唱曲も【石田千穂、岡田あずみ、高雄さやか、中村舞】
●「揚げもみじ」「おんまく」……私たちのお国自慢
本題に入る前に、今回のオーディションに際して、STU48の副キャプテンである福田朱里さんがSNSに投稿した“激励メッセージ”に触れておきたい。
ただそのままの意味でいわゆるローカルアイドルなので、どこでもいいからアイドルになりたい!という感じだとハマらなかった時しんどいかもなってのは正直あります!
東京のきゅるきゅるアイドルになりたいなら少し違うなって感じる部分もあるかも。でもねすごく楽しい充実の青春を送れるよ。
私はこの瀬戸内という場所がハマったから最高です。ふるさとが7つに増えました。
48グループに憧れてる、とか
STU48の歌に共感できる、とか
瀬戸内に貢献したい、とか
そんな熱い思いをもった仲間にお会いできるのを楽しみにしています。(2025年4月25日のX投稿から抜粋)
ここで福田さんが強調しているように、STU48では瀬戸内に根差し、地域貢献するという意欲が活動する上でのキーポイントとなっている。もちろん、それを体現するには出身地の是非は問わないものの、4期研究生は18人中12人が瀬戸内7県(兵庫、岡山、広島、山口、香川、愛媛、徳島)の出身となった。なお、3期研究生は14人中7人(2023年4月時点)だったことからも比率が高まっているのがわかる。
そうしたことを念頭に置き、井上久伶杏さん(15歳、広島県)、蕪竹真奈さん(20歳、岡山県)、曽我部あこさん(16歳、愛媛県)、野中莉央さん(12歳、広島県)、濵田美惟さん(17歳、愛媛県)、三好真綺さん(14歳、広島県)を取材すると、単に新人アイドルの話とは違った観点で物事を捉えることができる。
まずは、彼女たちにとって地元はどのようなところだろうか。それぞれに「お国自慢」をしてもらった。
「『揚げもみじ』ですね。宮島に行ったらぜひ食べていただきたいです。私は絶対に4個は食べます。チョコとチーズとクリームと。あ、チョコは2個食べるので」(井上さん)
「後楽園がおすすめです。私はお散歩が好きなので、よく岡山駅から後楽園まで歩きます。季節によっていろいろなイベントをしていますし、夜にはライトアップされてすごくきれいです」(蕪竹さん)
「愛媛県今治市と広島県尾道市をつなぐ『しまなみ海道』の景色が最高です。今治から大三島まで60キロくらいサイクリングしたこともありました」(曽我部さん)
「私のおすすめの場所は宮島です。写真撮影が趣味なので、鹿や鳥居をよく撮りに行きます。私も食べることが好きだからご飯やスイーツなどを買ってもらうのですが、この間、鹿にポテトを食べられてしまいました」(野中さん)
「8月上旬に今治市で開かれる『おんまく』というお祭りがあり、その中の花火が大好きです。友だちと賑やかに過ごしたり、周りの人たちも明るい雰囲気だったりと、すごく盛り上がります」(濵田さん)
「尾道の山に登って見た街と夕日と海がとてもきれいで感動しました。また、誰も気付かないようなところにかき氷屋さんがあって、冷凍みかんをそのまま削ったかき氷がビックリするほど美味しかったです」(三好さん)
(後編に続く)
(撮影・取材・文、伏見学)