
南みゆか
「正直なところ、不安がゼロだったわけではありません。
でも、不安より行動に移さない後悔のほうが怖かったんです」
そう語る声はいつもより少し穏やかだったが、その言葉の奥には揺るがない決意が滲んでいる。
名古屋を拠点に活動するアイドルグループに所属しながらグラビアアイドルとしても活躍している南みゆか。
彼女は自ら退路を断ち、新しい環境へと踏み出していた。
「名古屋は大好きだし、離れる日が来るなんて考えもしませんでした。でも、このまま甘えさせてくれる環境にいる自分に疑問を持ったのが10代の終わり頃でした。今回、挑戦する機会がもらえたのなら、東京でどこまでできるかを試したいと両親を説得することから始め、行動に出たんです。チャンスは準備が整ったときに来るものではないと思うんです。来た瞬間に飛び込めるかどうか。私は飛び込む方を選びました」
今までとは違う環境に身を置き、住まいもまだ落ち着いたとは言えない状況のなか、不安よりも覚悟が前に出た。
2月6日、アイドルグループSophià la Mode(ソフィア・ラ・モード)のデビュー直前の楽屋で単独インタビューに応じる南。メンバー最年少ながら、いつものグラビアでの撮影やアイドルとしてステージに立つ姿とは少し違う姿があった。
「メンバーは歌もダンスも本当にレベルが高くて圧倒されっぱなしでした。私、本当に大丈夫かなと思ったこともあります。ただ、差を感じるたびに『まだ伸びるチャンス』だと自分を奮い立たせては必死に食らいついていきました。昨日できなかったことが今日少しでもできるようになれば、それだけで前に進めている気がして。私はまだまだだなと思う瞬間も好きで、自分を変えるチャンスだと感じるんですよね」
弱さを隠さないところが彼女の強さにも感じる。
そんななか、ライブで見てほしいところを尋ねると
「すべてを生で届けたいです。ライブって、その瞬間にしか存在しないじゃないですか。だから誤魔化したくないし、『ちゃんと届けようとしているな』と思ってもらえたら嬉しいです。そして、いつかではなく、なるべく早くに大きなステージに立ちたい。そのためにも目の前の一人一人に届くライブを重ねていきたいんです。『最初から見ていたよ』と言ってもらえる存在になりたいから」
覚悟を決めて上京し、新たに踏み出したこの一歩がどんな景色につながっていくのか。
そしてどのように彩っていくのか。
数年後、すべてはこの決断から始まったのだと多くの人が振り返ることだろう。
「東京ドーム、いや、国立競技場に立つ日まで、今はがむしゃらにステージに立ち続けるだけです」
私たちはそう遠くない未来、目撃することになる。
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