
カレンダー発売イベントを行った石田みなみ
2024年の4月にSTU48を卒業して、「勝負の2年目」を迎えた石田みなみ。ラジオでの親近感のあるトーク、舞台で磨かれる表現力、そして地元である伊丹市への愛に迫った。
初めての瞬間を撮ってもらった
2026年3月1日。都内で「石田みなみ 2026 calendar」のお渡し会が行われた。今作のカレンダーの魅力を石田みなみが語る。
「撮影では東京の名所を回りました。上京して2年になるんですが、私、出不精でまだ名所とか行ったことが無いし、名物とかもほとんど食べたことが無いんです。だから、浅草や東京駅に行ったり、アメ横で台湾のサージーパイを食べたりして、『初めての瞬間』をたくさん撮ってもらいました。
やっぱり私は自分のことをずっと見ていて欲しいタイプなので、カレンダーはいちばん目に入る場所、テレビの横とか、仕事場でデスクがある方はデスクの見える場所に置いて欲しいです」
ちなみに、実家では少し変わったカレンダーの使い方をしていたという。
「石田家には、決まった場所に毎年大きなカレンダーを飾るんです。家族全員、仲は良いんですけれど、シャイで…。カレンダーに予定や希望を書き込む、と言う掲示板のような使い方をしています。『この日に一緒にご飯食べたい』とか、両親が共働きで、家に居ないことが多かったので、たとえば、『10月◯日、私の誕生日だよ』とか、小さなことでも希望をカレンダーに書いていました」
カレンダーが、家族の掲示板のような役割を果たしていたのだ。
石田みなみの個人カレンダーの発売は、2024年にアイドルを卒業してから今回で2回目だが、ある不安を感じていたという。
「去年はアイドルを卒業して最初のカレンダーだったので、『アイドル時代からのファンの方がついてきてくれるかな?』という不安がありました。でも、想像以上に良い反響をいただけました。なので、今年はそれを更新できているか、という不安がありました」
仕事の中で生じる様々な不安と、石田みなみはどう向き合っているのだろうか。
「STU48から卒業して、最初は不安ばかりでした。
たとえば、集客の違いです。在籍していた時は、グループを応援している方がいらっしゃったわけですが、今だと私一人の集客としてダイレクトに現れるので、自信を無くしたこともあります。アイドル卒業後は『2年目が大切』と言うらしいので、頑張りたいです。
不安については、ファンクラブの会員限定配信があって、そこで赤裸々に話しています。STU48の時はSHOWROOMがありましたが、そちらは公開の配信だったので、伝え方の難しさを感じていました。ファンクラブ会員限定配信では、直接的なやり取りができるので、ファンの方との絆はより深まっています。」
本当にやりたかったのはこれだ
ラジオアプリ「GERA」でレギュラー番組「石田みなみのみなみみ!」が2025年10月から2026年1月まで放送された。石田みなみの伸び伸びとしたトークから、人間としての魅力が伝わってくる放送となっていた。
「ずっと話すことが大好きで、アイドルを卒業した後、その道に行きたいと思っていたんですけれど、番組を担当できるまで時間がかかってしまって…。担当できると決まった時は、本当に嬉しかったです。でも、ブランクがあったので『トークをする』というお仕事について忘れかけていた部分もありました。初回の配信を録っている途中から『これだ。そう、本当にやりたかったのはこれだ』っていう気持ちが戻って来ました」
「石田みなみのみなみみ!」は、トークが上手いお笑い芸人の番組がひしめく「GERA」の中でも、聴きごたえのある番組になっている。さきほど、「はじめての瞬間」という言葉が出たが、第12回の放送では、人生初の競馬に挑戦するためにひとりで川崎競馬場に行った。
「本当に一人でした。マイクをつけて一人で行って、一人で喋って。ちょっと怖い人みたいだったんですが、周囲の競馬ファンの方も盛り上がっていて、『そのまま!』とか『差せ!!』とか、いろんな叫び声が聞こえていたので、周囲に紛れることができました。いつか競馬のレースを見て、私も叫んでみたいです」
番組は全13回の放送で既に終了しているが(GERAでは過去回がすべて配信中)、彼女は次の可能性を模索している。
「今後ラジオがレギュラー化できるかどうか分からないのですが、もし、レギュラー化したら『石田みなみちゃんねる』みたいな形で、会員の方が見られる配信をできるらしいんです。作家さんと、今までの企画も大事にしつつ、新しいものも考えながら『もっと裏側の会話をしよう』と既に作戦を考えています。とにかくコアというかニッチというか、ラジオではそういうところをやってみたいです。
今年のカレンダーのイベントでは、『ラジオを聴いて気になって来た』という方もいらっしゃいました。ラジオが終わってしまってもSNSで『この配信のこのコーナーが面白かった』というようなことをアップしてくださっている方がいて、嬉しいです」
石田みなみは昨年、ラジオの中で伊丹市出身であることを公表した。それから毎回の放送で、伊丹市のニュースを積極的に発信し、地元の思い出や愛を語っていた。
「『地元に根付いた活動をしたい』っていうのはSTU48時代から意識としてありました。ただ、出身地を明かす難しさもあって、家族も地元に住んでいますし、決断しきれなかったんです。ただ、STU48時代に兵庫県歯科医師会の健口(けんこう)アンバサダーをやっていた時に、表彰の式典が伊丹市であって、表彰状をお渡しするお仕事があったんです。そのときに伊丹市のマスコットの『たみまる』と一緒の写真をアップしたりして、自分ではちょっと匂わせていた部分はありました(笑)。
いつかは伊丹市のアンバサダーになれるよう、お仕事を広げていきたいです」
一対一の関係で接していく
ラジオだけではない。舞台や朗読劇、映像の仕事にも石田みなみは出演し、表現の幅を広げている。だが、表現と一言で言っても「出力」の仕方の違いに苦しんだそうだ。
「2.5次元の舞台では、アニメや漫画が原作なので、そこに近づけようという思いから、声も演技も少々オーバーに演技します。
その後に日常を切り取ったようなテーマの舞台に出て、2.5次元の時のように演じたら『日常でそんな話し方する?』と言われたこともありました。
そんな経験を積み重ねていくと、少しずつ自信もついてきました。自分で言うのはちょっと恥ずかしいんですけれど、ソロになって演技を始めたころに比べると、少しは上手に表現できるようになってきたかな、と思います」
演技をしていく上で、STU48に在籍していた経験が生きているという。
「STU48にいた頃は年上メンバーで1期生でもあったので、どちらかというと、意見は出しているようですが、根っこの部分は出さないようにしていました。
一方で人数の多いグループにいたことで、自分以外の子の年齢や背景も含めて『相手のことを考える』のが習慣になっていました。これは、登場人物の心情を考えることにつながり、演技の仕事に役に立っています。台本に書いてあるセリフだけではなく、その背景や考え方、家族構成までを考えることができています」
彼女がじっくりと考えてきたのは、グループの仲間や舞台の登場人物だけではない。彼女を応援するファンの方も見ている。
「ファンの方のことは覚えている方だと思います。お一人お一人を覚えられるようにメモをしているんです。『ファンの皆さん』というよりは、『石田みなみと一人のファンの方』という、一対一の関係で接していくことができればいいなと思っています」
この誠実な言葉に石田みなみが卒業してもファンから愛されている理由が、濃縮されているのではないだろうか。
「勝負の2年目」も持ち前の観察力と一人一人のファンを大事にする姿勢で、きっと彼女は乗り越えていくだろう。
ラジオで、演技で、カレンダーで、次はどんな「はじめての瞬間」を、彼女は我々に届けてくれるだろうか?
いしだみなみ
27歳 1998年10月11日生まれ。兵庫県伊丹市出身 2017年、STU48の1期生としてデビュー。2024年に同グループを卒業。現在は舞台やラジオなど多岐に渡って活躍している。現在、「石田みなみ2026 calendar」が発売中。3月7日(土)にはカレンダー発売記念オンライサイン会を開催予定。そのほか最新情報は、公式X(@ishida_minami)、公式Instagram(ishida.minami_373)にて
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