
広島では最後の周年コンサートとなった石田千穂 (C)STU
2026年4月3日から広島の上野学園ホールで始まったSTU48の9周年コンサートは4月5日夜に行われた「STU48 9th Anniversary Concert THE STU SHOW〜Horizon〜」で幕を閉じた。5日の夜の部を終えた石田千穂、甲斐心愛、中村舞、岡田あずみから話を聞いた。
「地元広島での最後の周年コンサート」石田千穂
2026年3月31日に9周年を迎えたSTU48は、4月3日から始まった3日間にわたる9周年コンサートを行った。その内容はグループの9年の歴史の中で生まれた様々なものを味わえる構成になっていた。
初日の「STU48『花は誰のもの?』公演with THE STU BAND」では、生バンドの演奏による楽曲の魅力がさらに深まった。2日の昼は最新曲のセンターを務める中村舞のソロコンサートが、2日目の夜は、その中村舞がプロデュースを務めた2.5期生から4期研究生の29人で「STU48 Fresh Concert〜Connect〜 Produced by Mai Nakamura」が行われた。そして、3日昼夜の「STU48 9th Anniversary Concert THE 48 SHOW」では、昼は「Path」、夜は「Horizon」というこれまで歩んできた「道」と、STU48の楽曲に登場する「地平線」のようにこれからの希望を感じられるコンサートになっていた。
その中で、今回のコンサートが地元広島では最後の周年コンサートとなるメンバーがいる。1期生の石田千穂である。2026年5月31日に東京・Kanadevia Hallで卒業コンサートを控えている彼女には、最後の地元広島での周年コンサートをどう感じたのだろう。
「メンバー、グループが今出せる魅力を全部伝えることができた公演になったと思っています。個人的には、もう過去イチ好きというか『やりきった!!』って感じる周年コンサートで、グループの未来がとっても楽しみになるような3日間でした。」
STU48は2周年から「周年コンサート」をしている。
「1周年の時はコンサートもできないというか…自分たちの楽曲もまだ数えるほどしかなくて、『瀬戸内の声』や『思い出せてよかった』くらいで…。でも、この9周年の 3日間は信じられないぐらい、たくさんSTU48の楽曲を披露することができて、この 9年間で本当に素敵な曲に恵まれたんだなって思いました。
(準備期間は)本当に勘弁してよ!というぐらい大変でした。でも、自分よりもっと大変なパートのメンバーもいて、ソロコンがあった(中村)舞ちゃんだったり、フレッシュコンサートがあった2.5期以下のメンバーたちだったり、5公演全部出る人もいたりして。そんなみんなが頑張っている姿を見て、なんとか頑張りました。」
「帰ってきて感じたSTU48の伸びしろ」甲斐心愛
一方でこのコンサートからステージに帰ってきたメンバーもいる。1期生の甲斐心愛だ。2024年6月にKLP48に移籍した彼女は、今年の2月28日に同グループの活動を終了、3月1日からSTU48に復帰した。久しぶりに立ったSTU48のステージ。「海外組」である彼女に、あえて今のSTU48の課題点と強みの両方を聞いた。
「KLP48は海外だったこともあるのか、オープンなメンバーが多かったんです。その分、悪く言ったら『パフォーマンスがガチャガチャ』でしたが、キャラクター、個性を出すのは上手だったかもしれません。STU48の楽曲だと難しいかもしれないですが、もっと楽曲の中でメンバー同士が仲良くわちゃわちゃ絡んだりすることができると、また違う一面を出すことができるかもしれないと思いました。
あとは、それぞれの期がすごく仲が良いのですが、期を跨いだ関係をもっと作れるといいと思いました。4期研究生まで入ってきて、縦の交流ももっともっとあるといいな、と。今回のコンサートではSKE48の『意外にマンゴー』のセンターを4期研究生の藤田愛結ちゃんが務めて、その両サイドを1期生で挟んでいます。こういう新しいフォーメーションがあると、ファンの方も変化を感じてくださるのかな、と思いました。『この曲はこういう見せ方をしたい』っていうのを持って、そこに向けてみんなで作っていく。時間がかかると思いますが、必要なことだと思いました。
そして、自分たちで話し合う機会が多かったのですが、先輩もいっぱいいる中で、それを全部引っ張ってくれたのが(岡田)あずみでした。」
「キャプテンが感じたSTU48の変化」岡田あずみ
2.5期生でキャプテンを務める岡田あずみの頑張りについては、石田千穂もこう語る。
「(岡田あずみについて)本当にありがとうだし、本当にお疲れ様です。たくさんのことを色々言ってまとめてくれているなって思いました。メンバーもいっぱいいるし、選抜やそうじゃないメンバーもいる中、今まででいちばん『みんなで集まって自主練習しましょう』って言ってくれて。『キャプテンすぎてやばい!』と思って。それぞれ頭がパンクしそうだった中で、まとめてくれてみんな感謝していると思います」
その岡田あずみは、石田千穂から学んでいることがある。
「千穂さんには本当に普段から学んでいることがたくさんありました。例えば千穂さんはステージの上だと豹変するんです。スイッチが入るというか。すごくアイドルになるんですよ。もう爪の先まで全部アイドル!という感じ。この(指先の)角度とかカメラ目線とかも全部完璧で、その姿を裏モニターで見ていたら本当にすごくて。『すごいな、これは超えられないな』と思います」
コンサートの準備期間で、岡田あずみはある変化を感じ取っていた。
「いちばん印象深かったのは、フレッシュコンサートの通しリハを終えた時、けっこうみんな疲れもあってボロボロになってしまっていたんです。でも、その後、みんなで円になって『今のままでは本番のステージは、見せられるものにならない。もっと頑張ろう!』と言いました。そこでメンバー同士が『もっとこうしよう』みたいなことを話し合うことができて。その後の姿が、なんていうか『姿勢が変わった』と思えたんです。その瞬間が、目に見えて成長できた瞬間だったように思います。一緒に作ることができてよかったです」
キャプテンの姿勢が、STU48のメンバーたちの共創を促した。
「作る側を経験することで進化する表現」中村舞
3日間のコンサートの中で、自身のソロコンサートやフレッシュメンバーのコンサートのプロデュースを担当したドラフト3期生の中村舞は、この準備期間をどのように過ごしたのだろう。
「9周年に向かっていく中で『緊張で眠れなくなるかも』と思っていたんですけれど、やることが多すぎて眠れないどころじゃないというか。逆に詰め込みすぎて、疲れて寝落ちする日々でした(笑)。緊張もあったのですが、でも、やっぱり睡眠不足もあって、結局寝落ちしてよく眠れました(笑)」
もともと、表現力の高さに定評のある中村舞だが、ソロコンサートやフレッシュコンサートのプロデュースを通して、自身の表現に変化はあっただろうか。
「ソロコンは1から考えました。今回、コンサートを表現するだけではなく、作る側になったことで『どういう風に見られるか』も考えるきっかけになって、そういう部分で勉強になりました。全体を見る、というか、舞台に立つときに演者が一番意識すべきはみてくださる皆さんのことなのかな、と。だから、見え方が大事で『こっちが楽しいだけじゃダメなんだ』ということをすごく考えながら臨みました。
フレッシュコンサートでは、若い期の子たちが頑張ってくれて、それを見て『自分もっとできるんじゃないか』って思って、そこも勉強になりました。
規模の大きいコンサートに3日間出演し、無事に終えることができて、今はほっとした気持ちでいっぱいです。STU48では周年コンサートでスタンディングの席があるということが珍しくて。今までよりファンの皆さんの大きな声が聞こえて、すごい熱くなってくださったな、っていうイメージがあり、楽しかったです。
9周年コンサートは1部と2部で全く内容が異なっていて、48グループの曲も多くて、なんか楽しい!って思いながらできました」
「10年目から入っても絶対刺さる楽曲がある」そして物語は続く
4人の言葉から、当日にコンサートへ辿り着くまで、あるいはコンサートの中で様々な物語が生まれていたことがわかる。きっとコンサートに出演した47名それぞれの物語が、いや、今回は療養のためにコンサートに参加できなかった2期生の清水紗良を含めた48名の物語がそれぞれ生まれているはずだ。
この10年目に入るグループに新規ファンは入ることができるだろうか?
すると、石田千穂がこんな言葉を返してくれた。
「絶対刺さるような曲はあるし、曲を好きになって、そこからライブに来てくれたら、絶対に好きになってもらえそうって思うんです。歌詞もいいっていうのが売りポイントだなと思います」
石田千穂がいうようにSTU48は、地方に生きる若者の姿や、青春の葛藤、そして平和への願いなど多様な楽曲があり、「刺さる曲」もみつけやすいかもしれない。そして、その歌詞の世界をダンスと歌声でビジュアライズ化するメンバーたちの表現力も高い。10年目からSTU48に入る時に、楽曲を入口にしてみるのも良いだろう。
質問が一通り終わった後、ふと「ライブが終わったので、チートご褒美メシ、なんでも食べていいよって今言われて何食べたいですか?」と彼女たちに聞いた。
中村「私はコンビニの二郎系ラーメン!家族に買っといて、と言っています。なので、帰ったら二郎系ラーメン食べます」
甲斐「私はお好み焼き!」
岡田「私はなんだろう…。ハンバーガー食べたいです。もうカロリーがあるやつ!」
石田「お母さんの作った辛いスープが家にあって、それを食べたかったので食べます」
彼女たちはそれぞれの「日常」へと戻り、束の間の休息を経て、次のレッスンに向かう。過酷な9周年コンサートを乗り超えて、成長したSTU48の物語は「10年目」という新章へ進み始めた。
いしだちほ
2002年3月17日生まれ 広島県出身 趣味:お笑い、旅行。特技:ら行言葉。2017年、STU48の1期生としてデビュー。最新写真集「天職」が4月22日に発売予定。5月31日に、東京・Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)にて卒業コンサートを開催予定。そのほか最新情報は、公式X(@_ishida_chiho)、公式Instagram(@chiho_ishida)にて
かいここあ
2003年11月28日生まれ 広島県出身 趣味:カープ、海外旅行すること、散歩。2017年にSTU48の1期生としてデビュー。2024年6月にマレーシア・クアラルンプールを拠点とするKLP48に移籍。2026年2月28日にKLP48の活動を終了。3月1日よりSTU48に復帰。2026年7月1日にセカンド写真集が発売予定。そのほか最新情報は、公式X(@k_cocoa1128)公式Instagram(k_cocoa1128)にて
なかむらまい
1999年4月4日生まれ 愛媛県出身。趣味:ゾンビ。 特技:クリボーの顔の真似。 2018年、『第3回AKB48グループ ドラフト会議』にてSTU48に第1順指名される。最新シングル「好きすぎて泣く」ではセンターを務める。2026年8月27日に2nd写真集が発売予定。そのほか最新情報は、公式X(@stu48_question)、公式Instagram(@question_stu48)にて
おかだあずみ
2003年1月20日生まれ 広島県出身 趣味:漫画、アニメ、茶道、気分転換の料理。特技:サックス、川柳、嗅覚がいいこと。2021年11月から2022年2月にかけておこなわれたオーディション企画、「STU 48×ASH New Wave Project」に合格。STU48の2.5期生として加入。2024年4月に正規メンバーへと昇格。STU48の3代目キャプテンに就任。そのほか最新情報は、公式X(@stu48_min)、公式TikTok(@azu_min120)にて
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