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標高3400mの町で高山病に…『世界の街道をゆく』の撮影苦労話

ライフ・マネー 投稿日:2020.04.28 16:00FLASH編集部

標高3400mの町で高山病に…『世界の街道をゆく』の撮影苦労話

ハンガリーの伝統馬術

 

 ミニ番組ながら、思わずその映像の美しさに見とれてしまう『世界の街道をゆく』が、放送10周年を迎えた。番組スタッフが厳選した写真で、つかの間の「誌上海外旅行」を味わおう!

 

 スチールと動画の撮影を担当してきたカメラマンの横木安良夫氏にとって、もっとも思い出深い取材地は南米だという。

 

 

「アルゼンチンでトラックの荷台に乗って撮影をしていたら、飛んできた葉で、目を傷つけてしまってね。1週間、眼帯をして、そのまま標高3400mのクスコ(ペルー)に行ったら、今度は高山病になって(苦笑)」

 

 現場にはいつも、感動があった。

 

「車はどこにでも行けるから、旅の途中に、おもしろさがある。しかも、最初から机の上で作ろうとしない現場主義だから、『偶然』が飛び込んでくる。

 

 農園で働いている人々の姿、市場で見かけるものなど、知らないことが多いから、すごく新鮮。すぐに撮影可能か確認するけど、たいていはOK。通り一遍のストーリーにならない喜びがあるんだよね」(横木氏)

 

 それでは以下で、番組の名場面をお届けしよう。

 

 

(1)ハンガリー「皇妃が愛した大平原の道」
 アジアの騎馬民族にルーツを持つといわれるハンガリーでは、伝統の馬術を撮影(記事冒頭の写真)。オーストリア・ハンガリー帝国の皇妃エルジェーベトは、この国の自由な気風を愛したという。

 

 

(2)アメリカ合衆国「グレート・リバー・ロード」
 ミシシッピ川沿いに続く街道「グレート・リバー・ロード」を、ルイジアナから北上。
「エルビス・プレスリーが最初に録音したという、メンフィスのスタジオが印象的でした」(横木氏、以下同)

 

 

(3)ケニア「風渡る大地の道」
 ポルトガルとイスラム文化の影響を残すインド洋沿岸から、動物たちの楽園というべき内陸へ向かう。
「車で移動中に、キリンがいきなり道を横切り、圧倒されました」(横木氏)

 

 

(4)ベトナム「新生の道」
 フランス統治、ベトナム戦争などを経たベトナムの今の姿を、戦争終結35年後に訪問。横木氏はこれまで20回以上、同国を訪れ、その様子を記録し続けている。

 

写真提供・テレビ朝日

 

※『世界の街道をゆく』は月~金曜午後8時54分、テレビ朝日にて放送中

 

(週刊FLASH 2020年4月14日号)

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