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いまさら聞けない「血圧のキホン」(6)薬に頼らず下げるには?

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.05.09 11:00 最終更新日:2020.05.09 11:00

いまさら聞けない「血圧のキホン」(6)薬に頼らず下げるには?

早歩きなど、少しきついと感じる程度の運動が効果的

 

 いつから我々は、こんなにも血圧を気にするようになってしまったのか。ところで、そもそも血圧って何なのか、ご存知ですか? 高いと何がいけないの? じつはあまり知らない「血圧のキホン」を、一緒に学びましょう。今回は、血圧を下げる方法論について。

 

 高血圧と診断されると、一般的には降圧剤を処方される。しかし薬には、血圧が下がりすぎるというリスクもある。「薬だけでなく、運動や食事による生活習慣の改善を目指すべきだ」と新潟大学名誉教授・岡田正彦氏は言う。

 

 

「心臓疾患などがなければ、日常的に運動を継続することで、血圧が改善することが証明されています。脈拍数が『(220-年齢)×0.6』を超えない範囲で、少しきつめの運動をするのがポイントです。ウオーキング、ジョギング、サイクリングなどもいいですね」(岡田氏)

 

 食事では、塩分の摂取を減らすことが最優先される。

 

「塩分(ナトリウム)を排出する働きのあるカリウムが多い、果物などをたくさん取るのもいいでしょう」(同前)

 

 ただし、医師との相談なしに薬を止めてはいけない。

 

「急に薬を止めると、血圧が急上昇することがあります。数カ月かけて量を半量にしたり、1種類ずつ減薬していったりするのが望ましいです」(大櫛医学情報研究所所長・大櫛陽一氏)

 

おかだまさひこ
予防医療学が専門。LDLコレステロールの測定法を世界に先駆け開発した

 

おおぐしよういち
『高血圧のほとんどは薬はいらない!』(角川SSC新書)などの著書がある

 

(週刊FLASH 2020年5月5日号)

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