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【食堂のおばちゃんの人生相談】49歳・会社員のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2020.05.25 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/匿名希望(49)会社員】
 東京本社勤務30年、なんとか本部長まで出世したが、異動で九州の関連会社への出向を打診されている。昨年、同期の出世頭が役員になったので、これも “会社員” の宿命とは思うが、「まだやれる」と自負している。

 

 家族は誰もついてこないだろう。瀬戸際の私に、逆転の秘策は、ないのだろうか?

 

 

【山口先生のお答え】
 同期が省のトップになったら全員退官するのは官僚だけかと思っていたら、会社員にもそんな不文律があるなんて、驚きました。

 

 40代で本社の本部長になったということは、あなたも同期ではトップクラスの出世組なのですね。だからこそ理不尽な人事に納得できないのでしょう。そのお気持ちはよくわかります。

 

 私はあなたの一発逆転の狙い目は「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」だと思います。会社の意向に反抗するのも、迎合するのも、どちらも体力と気力の無駄遣いです。

 

 ではどうすれば良いかというと、九州の関連会社で、同期の誰もが羨むくらい楽しく過ごすことです。仕事に手を抜くのは御法度ですが、それ以外の時間で、思い切り人生をエンジョイして下さい。具体的に言えば『釣りバカ日誌』のハマちゃんのように。

 

 釣りが趣味ならもってこいですが、九州は美味しい物が沢山あるので食べ歩きも良いですし、地元の趣味のサークルに入るのも楽しそうじゃありませんか。そして何より九州は美人の宝庫です。単身赴任万歳ですわよ。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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