コロナ禍の今を頑張る、理由を教えてくれた言葉がある
●雲西寺(大分)
この掲示板を書いた前住職いわく、「苦しいとき、つらいことがあったときによく聴いた曲です」。5月27日は、ZARDの坂井泉水さんの命日だ。
「こちらは、有名なZARDの曲のタイトルですね。心が折れそうになる状況ですが、こういうときこそ、『分断』ではなく、『つながり』を大切にしながら、一日一日を生きたいものです」(江田氏)
●長慶院(京都)
住職によれば、出典は、禅宗に関する短歌などを収めた『禅林世語集』とのこと。
「今のような状況だからこそ、思いやりのある言葉をかけ合いたいものですね」(小坂興道住職)
「『法句経』には、『生まれたときから口に斧が生えていて、愚者は悪口を語って、自分を断つのである』とあります。発する言葉には、くれぐれも気をつけましょう」(江田氏)
●西遊寺(京都)
「うちは駅前にあるので、学生さんを多く見ます。甲子園大会中止など、目標を失いがちな状況ですが、いまの努力は必ず自らの道を作ると信じて、頑張っていただきたいです」(和田恵聞住職)
「『中部経典』の『一夜賢者の偈げ』のなかに、『過去を振り返るな、未来を追い求めるな』とあります。先が見えない状況で、“いま” に集中したいものです」(江田氏)
※「輝け! お寺の掲示板大賞2020」は、今年も7月1日からTwitterとInstagramで、お寺の掲示板作品を募集。受賞作品は12月に発表。詳細は仏教伝道協会HPで。
(週刊FLASH 2020年6月9日号)