男性では7人に1人が罹るという「尿路結石」。結石が大きくなる前に、人間ドックで見つけられるのがいちばんだが、ふだんの生活で心がけるべきことはあるのだろうか。
病院管理栄養士として1000人以上の食事指導に携わる住吉彩さんに、コンビニなどで手軽に買える「尿路結石予防メニュー」を聞いた。
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「おにぎりなら、白米だけのものより、玄米や、もち麦を使ったものを選ぶように心がけてください。ひじきや、わかめが混ぜ込んであるといいですね。マグネシウムと食物繊維が、結石の原因となる、シュウ酸の吸収を抑えてくれます」
おかずにはぜひ、サラダなどをプラスしよう。
「海藻サラダ、豆腐サラダ、五目白和え、ひじきの煮物などがおすすめです。尿路結石に罹る方は、尿が酸性傾向にあります。アルカリ性にするには、緑黄色野菜が効果的です」
よく「結石には、ほうれん草が大敵」といわれる。
「ほうれん草は、シュウ酸を多く含んでいます。100gあたりの含有量は大根・かぶが約50mg。しかし、ほうれん草は800mgも含まれています。
でも、シュウ酸は水溶性なので、茹でれば、ある程度除去できます。シュウ酸はタケノコにも多いので、筑前煮などを召し上がるときは、一緒にわかめのお味噌汁を。わかめは、カルシウムが豊富だからです」
意外だが、カルシウムはシュウ酸と結合し、便と一緒に排出する効果があるという。
「飲み物は、まずはお水。余裕があれば、牛乳をプラスしてみてください」
がっつりしたメニューに慣れてしまった身には物足りないかもしれないが、“言葉も出せない痛み” を想像すれば、我慢できるはずだ。
(週刊FLASH 2020年5月12・19日号)