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【食堂のおばちゃんの人生相談】59歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.06 11:00 最終更新日:2020.07.06 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/匿名希望(59)会社員】
株で、数百万円損をしました。証券会社の営業マンから「この株は値上がり幅が大きい」と言われて買ったら、いきなり大暴落。投資は自己責任とはいえ、だまされた気分です。山口さんは、投資の経験はありますか?
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【山口先生のお答え】
株で数百万円も損を出来るなんて、あなたがうらやましいです。私ならとても生きていけません。
投資経験はないです。株とか先物取引って、絶対に手を出すもんじゃないと思っていますので。だってブラックマンデーとかリーマンショックとか、凄腕の投資家だって予想外だったわけでしょ?
それと、基本的に「儲かるから金払え」っていう話は信じないんです。そんなに儲かるなら、他人に勧めてないで自分が投資すれば良いじゃないですか。危ないから他人に勧めるんですよ。
もう25年以上前、職場の近くのバーで若い女性と知り合いました。そしたら彼女、頻繁にうちに電話を掛けてくるんです。私の母が「あのキラキラした笑い声が怪しい」と忠告してくれ、なるべく居留守を使って彼女と接触を断ちました。
その後間もなく、彼女がバーの客に寸借詐欺を繰り返し、200万円もだまし取られた人がいたことまで判明しました。私も危機一髪だったかも。
すると母が一言「遊んでる金があるからだまされるのよ。ないと困る金なら貸さないでしょ」。いや、もう、仰る通りですよ。昔の母は偉かったなあ……。
それで、あなたも遊んでるお金があったから投資で損をしたわけです。これからは遊び相手に気をつけましょうね。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中