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【食堂のおばちゃんの人生相談】47歳・会社員のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2020.07.27 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/天気雨さん(47)会社員】
“男のお洒落は足下から” と聞いたことはあるが、ほとんど気にしてこなかった。ところが、先日の人事で昇進し、女性の多い職場に配置転換になった。靴を買い足そうかと思う半面、世の女性たちが、それほど靴に注目しているのか疑問だ。

 

 

【山口先生のお答え】
 まずは昇進おめでとうございます。女性の多い職場は一見華やかですが、その半面気を遣うことも多いかも知れませんね。

 

 私も “男のお洒落は足下から” と聞いたことはありますが、靴だけに特化して男性のファッションを見たことはありません。ファッションはトータルなものなので、靴が洋服と合っているかどうかくらいは見ていますが……。

 

 それと、ファッションに本当に厳しい目を持っているのは異性ではなくて同性です。異性の場合「色気があるかないか」「タイプか非タイプか」など、不純な要素が入るので、純粋にファッションだけで評価することはまずありません。

 

 美人でグラマーなら白いブラウスに黒のタイトスカートでも十分男心を惹き付けますし、若いイケメンなら白いTシャツとジーンズだけで女心はきゅんきゅんです。

 

 それと、男性が女性ファッションに詳しくないように、ほとんどの女性も男性ファッションには不案内です。男のお洒落を真に理解してくれるのは男性です。

 

 同様に、女性が一番気合いを入れてお洒落をするのは、デートよりも同性の集まりです。男の目は色気でごまかせても、女の目はごまかせないからです。

 

 というわけで天気雨さん、あなたが気を遣うべきは靴ではなく、職場の女性の話に耳を傾け、その行動を見て正当に評価を下す、思いやりと公平性です。服装は清潔感を心掛ければ十分ですよ。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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