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【食堂のおばちゃんの人生相談】38歳・団体職員のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2020.08.21 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/いいひと風さん(38)団体職員】
 義父母の家に行くと毎回すすめられる自家製ヨーグルトが、異常に不味い。しかも年々、不味くなる。決死の覚悟で毎回食べているが、うまく断わる方法を教えてください。

 

 

【山口先生のお答え】
 異常に不味いヨーグルトって、どんな味ですか? 例えば牛乳が腐ったような? 飲んだことないけど、考えただけで吐きそう。

 

 やっぱり、食べ物って大事ですよ。人間は食べ物で出来てるんですから。異常に不味いものを食べると、体調を崩す危険もあるし。

 

 ここは一つ心を鬼にして「実は腸内細菌のバランスが悪くなっているそうで、医者から乳酸菌の摂取を控えるように言われた」とか何とか、医者のせいにして断るしかありません。でしょ?

 

 ただ、逆説めきますが、あなたがうらやましい。だって今の日本に不味い食べ物って、ほとんどありません。そこそこ美味いものばっかりです。飲食店に不味い店はないと言っても過言ではないし、コンビニ弁当だって結構美味しいし。

 

 口に合う合わないは別として、私も30年以上 “不味いもの” を食べた記憶がありません。というわけで、日本人の99%が出来ない貴重な体験をしたんですから、お口直しに酒でも飲んで自慢してください。

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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