ライフ・マネー
70カ国を訪れた男の秘蔵フォト「絶景を鳥の目で」フランス編
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.21 16:00 最終更新日:2020.08.21 16:00
世界70カ国以上を訪れた、写真家でフリー映像ディレクターの狩野喜彦氏が、空からヨーロッパを撮影した。よく知られた名所も俯瞰すれば、また、いっそう美しい! なかなかヨーロッパまでは行きづらい2020年、“鳥の目” の絶景をお楽しみください!
【関連記事:なぜフランス人は世界一「不倫」に寛容なのか?その驚きの実態】
「2つの空撮番組を演出し、その発展形として企画した『ヨーロッパ空中散歩』(BSフジ)という番組の撮影時に、個人的に撮った写真です」
狩野氏はヘリコプターで空撮をおこなっているが、チャーター料は高額。「天候の読みと、高度やコースの選び方が難しい」と話す。
「飛び立つときは晴れていても、目的地では雨が降っていたり、そのときの天候に左右される。今はスマートフォンのアプリで詳細に雲の動きが読めるようになりましたが、それでも上空に行かないとわからないことが多い。
また、都市や軍事基地などの上空近くは、さまざまな規制があり、『飛行可能な範囲で、いかに的確にシャッターを切れるか』が大切ですね」
空撮の写真ならではの魅力は?
「上空から見る大地の表情や街の佇まいは、地球と人間の歴史を、地上では見ることのできない角度で感じさせてくれる。最近は、ドローンでの撮影も多いですが、僕は空に身を置き、身体で感じながらシャッターを切りたいと思います」
さっそく、フランス編をお届けしよう。
【フランスの「鳥の目」絶景】
●モン・サン=ミシェル
フランス北西部のノルマンディー地方にあり、「一度は行きたい世界遺産」として人気が高い。
「8世紀に大天使ミカエルのお告げを聞いた司教が建てた礼拝堂が、時代を経て修道院へと発展した島全体のことを、モン・サン=ミシェルと呼びます。満ち潮で陸地から隔てられて海に囲まれた姿を見ていると、ふと、天使の視線を感じたような気分になりましたね」(狩野氏・以下同)
●パリ
誰もが憧れる欧州を代表する華やかな都市。奥に見えるのはパリの象徴でもあるエッフェル塔。手前に見える競技場は、ラグビー専用でスタッド・フランセ・パリの本拠地スタッド・ジャン=ブーアン(左)と、地元の人気サッカークラブ、パリ・サン=ジェルマンの本拠地パルク・デ・プランス。
「ファインダーから覗くセーヌ川のほとりに広がる街並みは、中世から現代に至るまで、深呼吸をするように時代を重ねてきた景観に見えました」
かのうよしひこ
67歳 静岡県出身 写真家、映像ディレクター。『世界の車窓から』(テレビ朝日系)、『世界の街道をゆく』(テレビ朝日)などを手がける。テレビやラジオなどの番組制作で、世界70カ国以上を訪れている
(増刊FLASH DIAMOND 2020年8月20日号)