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藤井聡太、最年少二冠で気になる年収は「5000万円」

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.26 06:00 最終更新日:2020.08.26 06:00

藤井聡太、最年少二冠で気になる年収は「5000万円」

7月16日、棋聖位を奪取し、ホテルに戻る藤井現・二冠

 

 18歳1カ月での二冠獲得と八段昇段という最年少記録を打ち立てた藤井聡太王位・棋聖。羽生善治九段をして「空前絶後の大記録」と言わしめた偉業の達成で、コロナ禍に沈む日本中が明るくなった。気になるのは、藤井二冠が手にするお金である。

 

「棋士の具体的な収入額については、ほとんど公表されていません」と話すのは、観戦記者の椎名龍一氏だ。

 

 

 まず、棋士たちの主たる収入は「対局料」だという。

 

「公式戦で指すことで、一局ごとに得られる収入です。しかし金額は棋戦や対局ごとに違い、また段位によっても変わってきます」(椎名氏)

 

 だが、事実上の “月給” になっているものがある。

 

「名人への挑戦権をかけて戦われる順位戦の対局料です。これはリーグ戦で、1人あたり年間で10局前後を指すことになっていますが、1年ぶんの全対局の対局料を12カ月で割って、毎月支払われています。所属するクラスが高ければ、金額も高くなっていく仕組みです」(同前)

 

 対局料のほかに、タイトル戦やそれ以外の一般棋戦で優勝した場合などには、「賞金」も別に受け取ることになる。藤井二冠の場合、2019年は2108万円を獲得し、初のベスト10入りを果たしている。

 

 そこで本誌は、棋界の内部関係者に藤井二冠の2020年の年収を推定してもらった。

 

「藤井二冠は昨年のC級1組から今年はB級2組に昇級している。ひとつクラスが上がると対局料が3割増え、タイトルを獲得するごとに、さらに対局料が3割増しになるシステムになっています。今年は対局料だけで約2600万円の収入があるはずです」

 

 今回、二冠を獲得したことで、その賞金も手に入る。

 

「王位戦の賞金は1200万円、棋聖戦は700万円と推定されている。これを合わせて1900万円。これに、先述の対局料ぶんの2600万円を合わせれば、今年の収入は約4500万円と推定できる。

 

 年内には、王将戦リーグや日本シリーズなどの対局もあり、その結果次第では5000万円台に届くかもしれない」(同前)

 

 これまで、棋士として1年間でもっとも稼いだのは羽生九段。1995年に1億6597万円を稼ぎ出した。

 

「これは七冠達成のころの金額で、藤井二冠はタイトルのなかでも賞金額が低い王位と棋聖のみ。年収 “億超え” はまだまだでしょう」(同前)

 

 年収で “羽生超え” する日は、まだ先か。

 

(週刊FLASH 2020年9月8日号)

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