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「内視鏡は危険なの?」渦巻く疑問に日本一のゴッドハンドが結論を!ライフ・マネー 投稿日:2016.08.29 13:00

「内視鏡は危険なの?」渦巻く疑問に日本一のゴッドハンドが結論を!

大圃医師(右)が直接指導した「弟子」は約30人

 

 医療不信が止まらない。きっかけは、「週刊現代」が連続で掲載している「受けてはいけない手術」「飲んではいけない薬」特集だ。なかでも、数度にわたり槍玉に上がったのが、内視鏡・腹腔鏡手術である。

 

「大量出血」「(ガンの)取り残し」のリスクが繰り返し強調され、患者や家族は不安に駆られている。この風潮に、2500人もの消化器ガン患者を救ってきた内視鏡治療の第一人者が声を上げた。

 

 NTT東日本関東病院内視鏡部部長・大圃研(おおはたけん)医師。ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術。後述)では日本一の症例数をもつ、42歳にしてこの分野のエキスパートなのだ。

 

 7月20日、手術現場での密着取材が許された。午前10時。入室すると、大圃医師は若手医師への指導中だった。指示は具体的で的確だ。

 

「刺して、上にあげて。次は横」

 

 直径1cm足らずの内視鏡は、片手で操る複数のダイヤルで自在に動く。

 

 週のうち2日は、朝9時半から夕方まで、10人近くの手術をおこなう。この間、休憩や食事はいっさい取らないのが大圃流。この日は、ロシアや内モンゴルから来た研修生もいた。

 

 大圃医師が右手にスコープを握った。左手でコントローラーを持ち、電気ナイフに繋がるペダルを踏むのは素足だ。大圃医師にとって内視鏡は体の延長。ガンの切除にかかる時間は、たいていの場合10分未満。正確さと、その速さは患者の負担軽減に直結する。

 

●「内視鏡は危険」は10年前の議論だ!

 

「10年前はESDをやるのに、5時間から8時間もかかっていました。最近では、どんなに長くても治療時間が2時間を超えることはありません」

 

 内視鏡治療には、大きく2つの手術法がある。EMR(内視鏡的粘膜切除術)とESDだ。

 

 EMRとは、病巣を生理的食塩水などで浮かせ、ループ状のワイヤーを使い高周波電流で焼き切る術法。ESDは、内視鏡の先端に装着した特殊なメスで、病巣を剝ぎ取るように切除する術法だ。

 

 EMRは2cmを超える大きさのガンを一度に取り切ることができず、分割して切除しなければならない。そのため、取り残しが生じる可能性はたしかにある。

 

 一方、ESDは大きさに関係なく、ガンに侵された部分だけを完全に切除することができる。

 

「早期ガンで、ESDの適応になる病変なら、理論上は100%治ります」

 

 大圃医師のチームが2009年〜2015年の間におこなった早期胃ガンのESDの症例数は1740。ガンの完全切除率は100%、局所再発率は0%だ。それでも内視鏡や腹腔鏡手術に批判的な立場をとっている医師は、50代、60代が多い。

 

 大圃医師はその点を問題視する。

 

「腹腔鏡手術にしても、ガンへの手術が普及していくのは2005年以降。50、60代の医師だと、自分が実際に手がけていないことが多いのです。そんな方が『開腹手術のほうがいい』と言うのはある程度やむをえませんが、そういう意見だけ並べるのはいかがなものか」

 

「選択バイアス」という医学用語がある。研究対象者の選び方によって生じる片寄りのことだ。

 

「たとえば、100人に薬を投与したとします。99人にメリットがあるにもかかわらず、1人に出たデメリットだけを、あたかも100人にデメリットがあるように報じている。

 そりゃあ週刊誌は学術論文じゃないんだから、バイアスがあってもいいんだけど(苦笑)、それにもほどがある。メリットを受けられる側の人が医療行為を避けるようになれば、社会的な損失です」

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