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【食堂のおばちゃんの人生相談】49歳・リース業のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.07 11:00 最終更新日:2020.09.07 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/妙三さん(49)リース業】
 会社で隣に座っている同僚が平気でゲップをするので、耐えられません。注意しても、そのとき謝るだけで、全然直りません。なんとかならないでしょうか?

 

 

【山口先生のお答え】
 う~ん、ゲップですか。これ、日本ではあまり問題視されていませんが、西洋諸国では「オナラより失礼」とされている行為なんですよ。どうしてオナラよりゲップの方が罪深いのか、私にはとんとわかりませんが。

 

 以前深田祐介さんのエッセイに「ロンドンに駐在していたとき、日本から来たお客さんを高級レストランで接待したら、どこで聞きかじったのか『西洋じゃゲップはダメだがオナラは良いんだろ』とテーブルで屁をこきまくったので、恥ずかしくて穴があったら入りたかった」と書いてあって、深田氏に同情しつつ大笑いしてしまったのですが、常識で考えれば「公の席で屁をこいて良いか否か」くらいわかりそうなものなのに。

 

 それで、あなたのお悩みですが、同僚が意図的にゲップをしているなら明らかに職場のマナー違反です。上司に注進して注意してもらうか、離れた席に移動してもらうと良いかも知れません。

 

 ただ、昔から「出物腫れ物所嫌わず」と言いまして、意に反して出てしまうとしたら、同僚も気の毒です。その場合はあまり悪く思わないであげて下さい。

 

 私ですか? 私はゲップはしません。両親に「借金と月賦はするな!」と言われて育ちましたから。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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