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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・運送業のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.11 11:00 最終更新日:2020.09.11 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/松本さん(43)運送業】
昔から、夜更かしのくせが直りません。翌日どんなに早くても、テレビや読書で睡眠時間が2~3時間になってしまい、眠くて後悔しています。にもかかわらず、その夜も夜更かしを……。早寝の習慣を身につける方法はありませんか?
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【山口先生のお答え】
簡単です。毎朝3時半に起きれば良いのです。そうすれば、必ず毎晩9時には就寝するようになります。私は食堂に勤務していた12年間、毎日午後9時就寝、午前3時半起床でした。
早寝の習慣を身につけようと思ったら「早く寝る」を目的にするのではなく「早く起きる」を目的にして下さい。これはとても理にかなっていて、朝のニュース番組の出演者やスタッフはほぼ毎日、午後7時就寝、午前2時起床という生活を送っています。
だからあなたも、午前6時や7時ではなく、2時、3時という日常からかけ離れた起床時間を設定すれば、それに合わせて睡眠時間を調整できるようになるはずです。一度生活習慣を身につけてしまえば、維持するのも簡単です。
そして、ここまで言っておいてナンですが、あなたが夜中に読書やテレビ鑑賞をするというのは、実は人間として正しい行為なのです。
宮尾登美子さんや水谷修さんも仰ってますが、人間は日のあるうちはアウトプット(書く・作る・演奏するなど)、日が沈んだらインプット(読む・聴く・鑑賞するなど)をするのが良いそうです。だから夜書いた手紙や小説、夜作った曲などは、感情過多で出来が悪いそうです。
私もまったく同感で、小説は日のあるうちに書きます。夜は呑むためにあるんです。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中