ライフ・マネーライフ・マネー

“公認会計士”馬券師が実践する「秋競馬」でがっぽり儲ける方法

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.11 20:00 最終更新日:2020.09.11 20:00

“公認会計士”馬券師が実践する「秋競馬」でがっぽり儲ける方法

 

 コロナ禍の中、無観客開催が続く中央競馬も、いよいよ秋競馬に突入する。「秋競馬は、2歳未勝利戦が儲けどころです」と話すのは、“馬券会計士”こと丸の内龍太郎。
 公認会計士の資格を持ちながら、15年間に渡って競馬だけでメシを食い続けているという異色の馬券師だ。

 

 

 丸の内が2歳未勝利戦をターゲットとするコンセプトは明快だ。
●2歳戦はそもそも出走馬同士の絶対能力の差が大きく、単純に予想しやすい。
●特に未勝利戦では「前走着順」が人気のバロメーターとなるため、オッズと本来の能力差との間にギャップが生じやすい。

 

「2歳未勝利戦では、出走各馬のキャリアが浅く、新聞の成績欄や予想印に『その馬本来の実力』がまだ正確に反映されていない。つまり、当てやすい上に、配当までオイシい、良いこと尽くめのレースなのです」

 

 つねづね「競馬は穴党しか勝てない」と断言する丸の内だが、その具体的な馬券戦略は?
●能力で見劣るにもかかわらず「前走着順だけがいい」危ない人気馬をいかに見破るか?
●ワケあって初戦で大敗した人気薄の素質馬をどうやって見つけるか?
 2歳未勝利戦で穴馬券を仕留めるためのテーマは、この2つだという。

 

 丸の内は、さらに今夏の2歳戦における“特殊な事情”を指摘する。今秋の2歳未勝利戦は、下記3つの理由から「例年以上にチャンスレースが増える」と言うのだ。

 

●今年の6月~8月は天候不順と長雨によって、道悪競馬が多かった
→能力を発揮できずに大敗した素質馬が極端に多く、次走以降に良馬場でガラリ一変しそうな穴馬がゴロゴロいる。

 

●東京オリンピックの当初日程に引きずられて変則2場開催が行われた(※1)影響で、夏の新潟開催の前半と後半で大きなレベル差が発生した。
→関西勢が多数出走した新潟開催前半でハイレベル戦が多かった一方、新潟開催後半に行われた“関東馬限定戦”ではレベルの低いレースが多発した。

 

●新型コロナ対策として函館競馬場が7月の開催終了とともに早々と閉鎖されてしまった影響(※2)により、出走頭数が揃いづらくなった札幌競馬で「少頭数の低レベル戦」が蔓延した。
→札幌の少頭数戦で“惜敗”した馬は、まだ楽な競馬しか経験していない脆弱な存在である。
※1=今年は当初より夏の小倉開催が例年の半分の日程が組まれ、関西圏では3週間も競馬が行われなかった。
※2=例年の函館競馬場は、7月開催終了後もトレセン機能を有する最前線基地(いわゆる「裏函」)として有効活用されてきた。

 

 これらのポイントを踏まえ、秋の2歳未勝利戦における「危ない人気馬と人気薄激走馬の見破り方」を具体的に指南してもらおう。

 

【こういう人気馬が危ない!】

 

●札幌の少頭数・低レベル戦で、メンバーや展開に恵まれながら「惜敗」してきた馬
→札幌で今年7月25~8月23日に行われた新馬戦は、11レース全てが9頭立て以下。前走で恵まれて2着や3着に好走した馬でも、今後メンバーが強くなり多頭数で競馬が激しくなると、途端に歯が立たなくなる。

 

●小倉開催スタートに伴い「関東馬中心」に切り替わり、低レベル戦が多かった新潟戦で8月15~9月6日の間に好走した馬
→惜敗直後でたとえ人気を集めても、強敵相手になるとすぐボロが出て惨敗しやすい。

 

●7月とは一転して酷暑に見舞われた8月に、目一杯の激闘を続けてきた馬
→使い込んで惜敗を続けてきた馬は、そろそろ疲れが溜まって凡走する頃。
→目安として「夏場に3戦以上」使ってきた人気馬は、まず疑ってみる。

 

【こんな前走大敗馬を見つけたら狙い撃ち!】

 

●新馬戦で上位人気に推されながら、道悪馬場で大敗を喫した馬
→馬自身がまだ「お子ちゃま」である早期2歳戦では、天気や馬場に戸惑っただけで競馬にならない馬が非常に多い。
→馬に嫌な思いをさせないようにジョッキーが早々と追うのをやめ、実力以上に「大敗」するケースも日常茶飯事。
→2戦目を迎えて競馬を覚え、パンパン良馬場に替わった途端に本来の実力を発揮するのが典型例。
→能力の高い馬は、新馬戦から上位人気に推されるケースも多い。たとえパドックで馬を見る眼がなくても、「前走で人気だった馬」をピックアップするだけなら簡単。

 

●大敗から放牧休養を挟んで立て直してきた馬
→2歳の夏は馬にとって大切な成長期。放牧・休養を挟んで心身ともに充実し、パドックから別馬のように変化を遂げてくる若駒は非常に多い。
→特に、休んで大きく体重を増やしてくる馬は「成長」を遂げた証拠であり、馬券的にはむしろ歓迎材料。

 

●芝デビューで大敗した「ダート馬」の初ダート戦
→2歳の夏はダートの番組が極端に少ないため、本来ダート馬にもかかわらず、やむなく芝でデビューさせられて実力を出せない馬が多い。
→調教で動くパワータイプや、ダート調教で好時計が出た馬などはダート替わりの激走候補。
→ダート活躍馬が多い母系の特徴などは、ネットで簡単に無料検索できる時代。パイロやシニスターミニスターといった典型的ダート向きの種牡馬名も覚えておきたい。
→簡単な裏ワザとしては、前走大敗にもかかわらず「初ダート戦でそこそこの人気を集めている馬」を狙うだけでも、思わぬ穴馬券にありつけるケースがある。

 

「危ない人気馬と人気薄激走馬の存在は、高配当を仕留めるための両輪である」が丸の内馬券術の基本だ。

 

「4月の皐月賞直後からじっくりと馬場を養生してきた中山も、今年は夏開催をスキップして3月の高松宮記念を最後に競馬が行われていない中京も、この9月は絶好の芝コンディションで開幕することが確実。道悪での大敗から、パンパンの良馬場でガラリ一変する人気薄馬の激走が、秋の未勝利戦では例年以上に多く見られるはずです」

 

「特別な夏」を逆手に取って、2歳未勝利戦ならではの美味しい馬券を堪能してもらいたい。


Profile
まるのうちりゅうたろう 1973年石川県生まれ。公認会計士。新馬・未勝利戦を中心に2・3歳戦に限定した穴馬券に特化。2005年に立ち上げた『革命! 新馬塾』で塾生にその極意を教える傍ら、会計士の資格を持つ異色の馬券師としてメディアへの露出も多い。2007年FLASH本誌の桜花賞公開予想では、僅か8点の買い目で万馬券を的中させた。近著に『令和の馬券会計学』(秀和システム)

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

ライフ・マネー一覧をもっと見る