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【食堂のおばちゃんの人生相談】49歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.14 11:00 最終更新日:2020.09.14 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/どんぶりさん(49)会社員】
仕事柄よくタクシーを利用しますが、最近は道を知らないドライバーが多く、つい口を出して、険悪な雰囲気になってしまいます。相手にイヤな感じを与えずに、初心者ドライバーに反省してもらえるような言い方はありませんか?
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【山口先生のお答え】
あら、まあ。たしかに東京は広いし番地はメチャクチャだし、昔は運転手さんも気の毒でしたが、最近のタクシーはほぼ全部ナビが付いているので、運転手さんが道を知らなくても何とかなると思っていたら、違うんですね。
でも「この人、大丈夫?」という運転手さん、いますよ。10年前、京都駅で乗ったタクシーはナビがなく、運転手さんは初老。超有名な湯豆腐屋さんの店名と住所を告げてもわからず、店の人と携帯で話してもわからず、最後は別のタクシーを拾いました。京都のタクシーが京都の名店を知らないなんて!
それで、あなたのお悩みですが、まずは「悪いのは指図するお客ではなく、道を知らない運転手である」と覚悟を決めて下さい。その上で、正確な道順を告げましょう。
「○○通りを直進して××通りの交差点を右折、△△通りの交差点で左折。その後はまた言います」という感じで、つけいる隙を与えずに。そして降車の際には一言「ありがとう。お気を付けて」と添えて下さい。
これでお互いに気持ち良く別れられると思います。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中