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昆虫食ブーム!「ゴキブリ」を食べてみたら川エビの味がした

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.27 11:00 最終更新日:2020.09.27 11:00

昆虫食ブーム!「ゴキブリ」を食べてみたら川エビの味がした

マダガスカルゴキブリは「手乗りゴキブリ」と呼ばれ、ペットとしても親しまれている

 

 昆虫食。長野や山梨では蜂の子を食べるし、幼いころに田んぼで捕らえたイナゴを、佃煮にして食べた記憶のある人も多いだろう。

 

 最近では、食糧難を解決するスーパー食とも言われており、昆虫食の自販機が設置されたり、無印良品で「コオロギせんべい」がヒットしたり。ゲテモノ扱いと意識高い系、両者のあいだで、何だかよくわからないことになっている感も否めない。

 

 

 嫌いなもの・怖いものには、噂がつきまとう。昭和後期から平成にかけて、こんな都市伝説があった。あるテレビ番組で、少年がゴキブリを生で食べた。その後、腹の中でゴキブリが繁殖を始め、少年は胃を食い破られ、腹痛に苦しみながら死んでしまったというものだ。

 

 これを多くの人が信じ、恐怖した。ただでさえ嫌われ者のゴキブリである、噂は一気に広まった--。ここで、この話が本当なのか、事例をみてみよう。

 

 1971年から1982年まで日本テレビで放送されていた『TVジョッキー日曜大行進』。日曜の真っ昼間から生放送されていたこの番組は、PTAからガチ抗議が絶えない、すさまじい番組であった。令和の今なら、コンプライアンス違反で速攻打ち切り必至だ。

 

 なかでも「奇人・変人」コーナーは、テレビに出たい素人が全力で無茶をしており、ミミズを蕎麦のように食べたり、蛇の風呂に入ったり、体に針を突き刺したりとやりたい放題だった。そして、1976年に同コーナーに出演した少年が、実際にゴキブリを食べている。

 

 この少年は、1973年にも同じコーナーでゴキブリを唐揚げで食べており、3年でパワーアップして再登場、生食までいっちゃったのである。その後については『週刊実話』が追跡しており、東京の大学に入ったあとは、業界紙の記者になっているという。要するに、死んではいないのだ。

 

「胃酸に負けずに生きていられるほど、ゴキブリは強くないですから。『核戦争でも死なないほどの生命力』なんて言われることもありますが、放射線照射実験ではほかの虫より先に死んだという記録もあります(笑)」

 

 そう語るのは、『スーパーフード!昆虫食最強ナビ』(タツミムック)著者のムシモアゼルギリコさん。さまざまな虫をたいらげてきた達人だ。死ぬことはないとはいえ、ゴキブリの生食は「絶対にしない」という。

 

「ゴキブリは調理して食べますが、食材として使うのは、清潔に飼育したもの。何をエサとして食べているかわからない不衛生なゴキブリは、食べません。普通に雑菌の塊ですから、お腹は壊しますよね」(ムシモアゼルさん)

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