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【食堂のおばちゃんの人生相談】50代・教員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.10.19 11:00 最終更新日:2020.10.19 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/匿名希望(50代)教員】
20歳の娘が、友人と「リムジンパーティ」をしたそうだ。夜、リムジンを借り切ってベイブリッジへ向かい、車内でシャンパンを飲む……。バブルの匂いがする。娘は女友達と行ったと言うが、小金持ちの薄汚ないオヤジと不倫していたらどうしよう!?
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【山口先生のお答え】
私はバブルの頃、青山の宝石店に居て、モデルクラブから派遣された美女店員がブイブイ言わせてる(死語)のを横目で見ていたので、結構バブルの匂いには敏感なんですよ。娘さんは、クサい! でも、止めても無駄ですよ。若い娘は親の言うことなんか聞きません。反発するだけです。
ただ、正直言うと、私は娘さんを叱る気持ちになれません。富裕層はどんどん豊かになり、中流以下はどんどん貧乏になっている今の日本を見ると、金持ちオヤジに上手く取り入って、少しでも豊かな未来が築けるのなら、それも良いじゃないかと思えるんです。
真面目に一生懸命働いていれば、きっと今日より豊かな明日が来るのが日本という国だったはずなのに、どうしてこんな情けない国になってしまったのでしょう。私はバブル以前と以後で、日本の国柄は大きく変わったと思います。
娘さんがオヤジに弄ばれて捨てられないように、手切れ金か有利な就職口をゲット出来るように、お父さん、応援してあげて下さい。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中