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【食堂のおばちゃんの人生相談】36歳・派遣社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.09 11:00 最終更新日:2020.11.09 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/ガチンコ野郎さん(36)派遣社員】
映画館が好きで、最近また、月に一度は金曜のレイトショーに行くように。しかし、たまに隣席でキャラメルポップコーンを食べるやつがいて、あの甘ったるい匂いが耐えられない。指定席で移動できないし、なんとかしてくれ!
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【山口先生のお答え】
それは大変お気の毒です。実は私もかつては名画座に入り浸っていた時期があり、鑑賞中に豆菓子をポリポリやって、前の席のお客さんに「うるせえんだよ!」とすごまれた経験があります。
これは全面的に私が悪いんです。でも、映画観ながらでん六豆食べるのが快感で、つい……。あの時のお客さん、ごめんなさい!
そう言えば、今は禁煙ですが、私が子供の頃は映画館で煙草吸っていたような記憶があります。「おせんにキャラメル」って、売り子さんが客席に回って来ました。でも、どう考えても音の出る食べ物を映画館で売ったらダメですよね。鑑賞の邪魔になります。
音の出ない食べ物の代表は都こんぶとサキイカですが、どっちも臭いますね。嫌いな人は耐えられない臭いです。そうなると後はサンドイッチくらいでしょうか?
本当は、映画館で物を食べながら鑑賞するのは反則で、それはご家庭でDVDを観る時にするべきなのですよね。まあ、売店の売り上げも関係するので、飲食全面禁止には出来ないでしょうが。
ここは一つ映画館にお願いして「食べ物禁止ゾーン」を設けてもらうのが一番良いかもしれません。映画鑑賞は飲み物オンリーで。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中