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【食堂のおばちゃんの人生相談】24歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.16 11:00 最終更新日:2020.11.16 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/ブラック上司さん(24)会社員】
トレンディエンジェル斎藤似の上司(40代前半)は、上にはペコペコ、下には厳しく、なによりセコい。行きたくもない、不味い居酒屋に連れて行かれ、説教聞かされた挙げ句「割り勘」と言われたときは、殺意すら覚えた。花形部署で頼れる上司と仕事をしている同期がうらやましい。こんな会社はさっさと見切りをつけて、転職したほうがいいですか?
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【山口先生のお答え】
辞めちゃダメですよ! あなた、まだ24歳でしょ? つまり入社して一年くらいでしょ? それで見切りを付けるのは早いです。別に「石の上にも三年」とか「待てば海路の日和あり」と説教たれるつもりはありません。でも、使えない上司のために、せっかく入った会社を一年ちょいで辞めるなんて、絶対に勿体ないです。
日本は新卒信仰があるので、中途入社は将来大いに不利ですよ。それに、会社には必ず異動があります。来春には上司が異動するか、あなたが他の部署に転属になる可能性だってあるでしょう。
でも、あなたのお怒りはごもっともです。割り勘の件は私も頭にきました。上司なんだから、自分で誘ったらおごれっつうの。
その上司を嫌っている部下は、絶対あなただけじゃありません。皆で相談して、上司を高い料理屋に誘って、トイレに行くふりして逃げちゃったらどうですか? 部下全員、スカッとしますよ。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中