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【食堂のおばちゃんの人生相談】53歳・会社員のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2020.11.30 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/メタボ丸さん(53)会社員】
立ち食い蕎麦屋のかき揚げ蕎麦が大好物で、2日に1回は食べているが、先日医者から「油ものを控えないと早死にする」と脅されてしまった。でも、サラリーマンの味方・山口先生なら、かき揚げ蕎麦の魅力、わかってくれますよね?

 

 

【山口先生のお答え】
もちろん、痛いほどよく分かりますよ。私はラーメン屋に入ることはほとんど無いですが、立ち食い蕎麦は結構好きで、山手線一周して駅蕎麦を食べて回りたいと思ったこともあるくらいです。

 

 一番好きなのは、夏は冷やしとろろ蕎麦、冬は月見蕎麦。そして、ゴージャスを求めるときは、そこに天ぷらをトッピングします。すなわち「天とろろせいろ」と「月見天ぷら蕎麦」。これを食べるときの幸福感は、宝くじで6000円当たった感じでしょうか。あなたからその幸福を奪おうなんて、血も涙もないですよ。

 

 常識で考えて、二日に一回かき揚げ蕎麦を食べるくらいで脂肪分過多にはなりません。昼にかき揚げ蕎麦を食べるなら、朝食と夕食に油を控えて、野菜と海藻を多めに食べれば大丈夫です。例えば朝は納豆定食、夜は刺身定食(煮魚か焼き魚でもOK)にするとか。

 

 人は何かを得るためには何かを諦めなくてはなりません。メタボ丸さん、愛するかき揚げ蕎麦のためにフライドチキン・トンカツ・メンチ・ドーナツ・スナック菓子などの摂取は控えましょう。

 

 こうして三ヶ月ほど過ぎたら、もう一度検診を受けてみてください。きっと「食生活はこのままでOK」と診断されるはずですよ。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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