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【食堂のおばちゃんの人生相談】64歳・契約社員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.08 11:00 最終更新日:2021.01.08 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/倉庫番さん(64)契約社員】
 平日は会社の仕事で倉庫の整理、休日は亡き両親の実家の整理。毎日毎日整理ばかりでうんざりです。

 

 

【山口先生のお答え】
 いやあ、これは身につまされました。ほんと、その通りです。私はかつて食堂主任になった頃、毎日朝食と昼食の調理の他、食材の買い出し・メニュー作りにエトセトラ、食関連で頭も身体も目一杯の日々で、その上家に帰ってから家族の夕飯作らなくちゃいけなくて、もうギブアップ。

 

「お金払いますから、余った料理を家族分、持ち帰らせて下さい」と会社にお願いしたんですよ。倉庫番さんの今の状況は、かつての私と同じですね。

 

 でも、あなたには一つ、私には無かった希望の光があります。それは実家の片付けはいつか必ず終わりが来ることです。何故ならご両親はすでに亡くなっているので、これから実家に物を増やす人はいないわけです。いつか必ずきれいに片付きます。

 

 倉庫番さん、希望を持って頑張って。あなたの努力は報われます。片付けが終わったら一杯おごりますよ。パーッとやりましょうね。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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