47都道府県「おらが村の女偉人伝」長崎県・長崎のマグダレナ／日本女性初のカトリック聖人

　新型コロナウイルスの感染拡大で、年末も里帰りがしづらい状況に。「郷土愛」は、かつてないほど高まっているはず。ところで、その故郷が生んだ女傑をご存知ですか？　そこで本誌が、47都道府県にまつわる「おらが村の女偉人伝」をお届け。今回は、長崎県。

【長崎県】長崎のマグダレナ

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　日本人女性として、初めてカトリック教会の聖人に列せられたのが長崎のマグダレナだ。1610年ごろ長崎に生まれたマグダレナ（本名不明）は、両親が当時禁教とされていたキリシタンだったことから、自身も信仰の道に入った。

　やがて、ヨルダノ・アンサロネ神父が指導していた「ドミニコ会」に入会したが、神父が捕まると自らキリシタンであると役人に申し出て、拷問を受けた末、穴吊りの刑に処された。

　信仰を捨てずに殉教したとして、1987年にカトリック教会はマグダレナを聖人と認定した。写真は、マグダレナを含めた16人の聖人をたたえた像。

写真・朝日新聞

（週刊FLASH　2020年12月8日号）