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47都道府県「おらが村の女偉人伝」鹿児島県・鳥濱トメ/多くの隊員を見送った“特攻の母”

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.15 16:00 最終更新日:2021.01.15 16:00

47都道府県「おらが村の女偉人伝」鹿児島県・鳥濱トメ/多くの隊員を見送った“特攻の母”

 

 新型コロナウイルスの感染拡大で、年末も里帰りがしづらい状況に。「郷土愛」は、かつてないほど高まっているはず。ところで、その故郷が生んだ女傑をご存知ですか? そこで本誌が、47都道府県にまつわる「おらが村の女偉人伝」をお届け。今回は、鹿児島県

 

【鹿児島県】鳥濱トメ

 

 

 戦争中に多くの特攻隊員の世話をして、“特攻の母” と呼ばれているのが鳥濱トメだ。

 

 1902年に鹿児島県川辺郡西南方村坊下浜(現在の南さつま市坊津町坊)に生まれた鳥濱は、18歳で結婚すると、川辺郡知覧町で富屋食堂を開業。1941年に陸軍知覧飛行場ができると、富屋食堂が陸軍の指定食堂となり、多くの特攻隊員が訪れるようになった。

 

 鳥濱は、若い隊員を我が子のようにかわいがり、検閲を避けるために託された手紙を、代理で家族に送るなどの面倒まで見た。隊員たちも、鳥濱のことを「おかあさん」と呼んだという。終戦後は、隊員の慰霊を続けた。

 

写真・朝日新聞

 

(週刊FLASH 2020年12月8日号)

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