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【食堂のおばちゃんの人生相談】49歳・公務員のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2021.01.22 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/虎さん(49)公務員】
 故郷の高齢の父が少しボケ始めたようで、近所で自損事故を起こした。運転は危険だと思って電話で説得したが、「車がないと不便だし、俺はボケてない!」と言い張ってきかない。どうやって父を説得したらいいのだろう。

 

 

【山口先生のお答え】
 高齢者の運転事故が注目を浴びています。問題は2つあって、車がないと生活に支障を来す地方があること、そして運転歴の長い人は運転にプライドを持っていることです。もし本人の意に反して免許を返上させたら、ショックでボケが進行してしまうかも知れませんよね。

 

 地方によっては自治体がマイクロバスを運行して、住民交通の便を確保してくれるそうですが、まだ全国規模ではありません。でも、これからの高齢化社会を考えると、そういうサービスの充実は必要でしょうね。

 

 そして、バスの運転手さんに若い女の子を起用して、制服もかわいくすれば、免許を返上してバスを利用するお年寄りの数は、ぐんと増えることでしょう。これは冗談じゃなくて、運転の楽しみを失う代わりに別の楽しみが与えられないと、進んで免許返上する人は増えないと思うんです。

 

 だから虎さん、お父さんに免許を返上させたいなら、代わりになる楽しみをプレゼントしてあげましょう。FLASHでも宣伝している美女の写真集はいかがですか? 夢中で眺めているうちに、運転のことは忘れてくれるのでは?

 

 本でも名画のDVDでも何でも結構。息子が本気で心配している姿をアピールして下さい。みんなに気遣われている満足感が、免許返上を後押ししてくれると思います。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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