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【食堂のおばちゃんの人生相談】46歳・会社員お悩み

ライフ・マネー 投稿日:2021.02.15 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/匿名希望(46)会社員】
 自慢するわけではないが、私は会社では同期の出世頭で、10歳年下の美人妻と、進学校に通う娘にも恵まれている。しかし昔から友人が少なく、唯一なんでも話せた親友は、昨年ガンで急逝してしまった。もう、悩みを打ち明けられる相手はいない……。

 

 

【山口先生のお答え】
 あなたには本当に悩みなんかあるんですか? 出世頭で美人妻と秀才娘に恵まれているなら、万々歳じゃないですか。大筋で恵まれているんだから、細かいことは気にしなくても大丈夫ですよ。

 

 私は友人が少ないことを悪いとは思っていません。世の中の人は “友人” という言葉を安易に使いすぎています。友人というのは相手の幸せをわがことのように喜び、相手の不幸をわがことのように悲しむことの出来る存在です。

 

 具体的には石川啄木にとっての金田一京助ですね。金田一は啄木に惚れ込んで、度重なる金の無心にも必死に工面して応じましたが、啄木はその金を女郎屋で散財していました。

 

 夫人は「石川さんは五右衛門の子孫だ」と毛嫌いしたそうですが、金田一は生涯石川家を援助し続けました。啄木にとって金田一は単なるキャッシュディスペンサーでしたが、金田一は最後まで啄木の友でした。友情とはこれほど無垢で、友人とはこれほど得難い存在です。

 

 そのような親密な人間関係が、一生の間にいくつも築けるはずはありません。「一年生になったら」の歌のように、友だちが百人なんて、出来るわけないですよ。学校や職場が一緒になったというだけの人間関係は単なる “知人” です。言うまでもありませんが “ママ友” は絶対 “友だち” じゃありません。

 

 私の持論は「人間関係は全部足すと十になる」です。例えば親子関係が険悪だった人は、配偶者・友人・仕事仲間など、血縁以外で親密な人間関係を築いている場合が多いです。他人の理解と共感を求める気持ちが、新たな人間関係を開拓させるのでしょう。

 

 どうか、よく考えて下さい。あなたは真剣に他人に理解されたいと願っていますか? 他人の共感を得たいと望んでいますか?

 

 あなたはきっと子供の頃から優秀で、受験でも就職でも挫折がなかったのでしょう。だから他人に悩みを聞いて欲しいなんて、そんな弱気に襲われることもなく、40代に至ったのだと思います。

 

 あなたが本心から望んでいれば、必ず “友人” は見つかります。でも、あなたが心を開き、本心を吐露しなければ、相手も心を開いてはくれないでしょう。

 

 本音を打ち明ける “友人” は、奥さんと娘さんではダメですか? 人は年を取り、様々な経験をして成長するものです。結婚当初は若くて頼りなかった奥さんも、今は30代の大人です。娘さんもすぐに成人です。そしてあなたは年を取り、弱気になりました。

 

 家族は運命共同体です。昔は頼りなくとも、やがて頼りになります。どうか、一番大切な” “友人” と良い関係を築いて下さい。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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