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【食堂のおばちゃんの人生相談】49歳・会社員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.03.29 11:00 最終更新日:2021.03.29 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/偏頭痛さん(49)会社員】
 春に部署に入ってきた新人は、まったく覇気がない。遅刻もしないし挨拶もするが、意欲や情熱がまるでない。最近の若い奴は、どうしてみんな新人らしい初々しさがないのだろう?
※コロナ禍以前の相談です

 

 

【山口先生のお答え】
 私は最近の若者に覇気がないのは、未来に希望が持てないからだと思います。「出世してもせいぜいあの程度」と見切りをつけ「あの程度のためにがむしゃらに頑張るのはカッコ悪い」と自己防衛する。この「傷つきたくない症候群」が、若者から意欲と情熱を奪っているのではないでしょうか。

 

 私は若者に言いたいです。全力で頑張った人は報いられなくても決して後悔しません。でも、出し惜しみした人は一生後悔します。だから傷つくことを恐れずに、全力で現実にぶつかって下さい。

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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