ライフ・マネー
【荒木師匠の実践!婚活道】ディスカウントショップの棚に自分を置くな
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.03.29 11:00 最終更新日:2021.03.29 11:00
私がプロデュースしたお見合い写真で、月4件程度のお申込みだった人が、1カ月130件も来たことがあります。当時33歳の女性。普通にかわいい感じの方ですが、自分に自信がないとのことで、白いブラウスにネイビーの膝丈スカート。化粧っ気もあまりなく地味ーな印象。私は彼女に言いました。
関連記事:【荒木師匠の実践!婚活道】オンライン・ブスにならないための5カ条
「別にブスでもデブでもないのに、なんでそんな地味な格好してるの? もっとキレイになれますよ」
そこからスタイリング開始。当時はまだ洋服屋さん「アプレ・ガール」をやってなかったので、買い物に同行しました。
そして、白に黄色の花柄の膝丈フレアーワンピースを購入し、アクセサリーやら10cmヒールやらも購入し、いざ撮影。彼女がいちばん気に入って、プロフィール写真に差し替えたのは、そのワンピースでベンチに腰かけている写真でした。
大手結婚情報サービスに登録していたので、もともと使っていた写真は、指定の写真館で撮った背景ピンク無地のアップ写真。免許証の写真よりちょっといいかなって感じ。悪くはないですが、お相手は検索するときにエリアと年齢を入れて最初に目に入るのはサムネイルという小さい写真が50個くらい並んだページです。それなのに、みんな同じピンク無地背景だったら目立ちませんよね?
変えたら目立つんだから。私が撮った写真は、ベンチがレインボーカラーなのでとても目立ちます。ウエストマークされた膝丈のフレアワンピはお嬢様っぽいし、胸もウエストもわかる格好。ヘアメークもバッチリで、さながら女子アナのよう!
お写真用のメークはいつもより濃いくらいでちょうどよし。地味女子にメークしなさいと言うと「してます」と返答されますが、せいぜい眉毛とちょっとリップ程度。そんなのメークしてるうちに入りません。
ウチのOGで講師のとも先生が、マスカラやアイラインをするのは、水商売か芸能人かデパートのコスメ売り場店員だけって思ってたそうです。「美肌になるアロマやら知ってるし、なんなら美意識が高いくらいに思ってました」って言ってるのを聞いて、私はズレっぷりにビックリしましたが、まぁそんなものなのかもしれません。私は地味女子だったことが人生にないのでわかりませんが。
銀座や青山を歩いてるキレイな人は100%マスカラもアイラインもしてるし、ヒールも履いてます。
で、話は戻って、この130件お申込みが来た女性。
「すごい申込みが来て、ビックリしたし、どうしていいかわかりません。年収5000万円とかもいて怪しいです」と相談されたのですが、独身証明・年収証明を取ってる場合は基本怪しくないと思っていいです。「年収の高い順にどんどん会ってください」とアドバイスしました。性格なんてどうせ会うまでわかりません。
これは婚活に限らずビジネスでも何でも同じですが、婚活における写真とは宣伝活動なのです。パッケージやCMが魅力的なら商品は売れます。同じブランドの靴でも、デパートで間接照明の当たるところに置いてあるのか? ディスカウントショップの狭ーい棚にぎゅうぎゅうと置いてあるのか?
それによって、6万9000円の靴が6900円に見えるワケよ。昭和の写真館みたいなとこで撮った写真や、事務所の蛍光灯の下で顔に影ができてる写メなんかは、ディスカウントショップの棚に自分を置くようなもの。
男性も女性も、最初は写真で会うかどうかを決めます。婚活における生命線が写真なのです。1に外見、2に外見……写真には命を賭けるべし!
●荒木師匠
1990年代、一世を風靡したディスコ「ジュリアナ東京」で元祖お立ち台ギャルとして人気に。アナウンス学校出身で、司会、ナレーション、イベントコンパニオンなどを経てバラエティタレントに。その後、銀座で母親とバーラウンジを20年経営。芸能界と銀座のノウハウを恋活・婚活に使えると考え、婚活セミナー講師に。2014年より女性向け婚活塾「東京美女活工房」をスタートさせた