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元乃木坂46 中田花奈、バフェットと出会ってわかった「年利10%超の凄腕投資法」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.06 11:00 最終更新日:2021.04.06 11:00
中田が初心者にすすめるのは、実情を調べやすい日本企業の株だという。
「最近は私もバフェットにならって、短期よりも中長期の長い投資に重きを置いてます。投資総額は秘密ですが、持っている銘柄数は10社。5銘柄が、中長期的な運用。あとの5銘柄は、株価を見ながら短期運用しています。
短期運用の株は、小さな利益でもすぐに売るというスタイルです。その後、さらにその銘柄の株価が上がっても、『もっと儲けられたかも』とか『損した』という感覚にならないように心がけています。1日の利益が、手数料を抜いて1万円だとしても、1年で考えると365万円ですから」
そう語る彼女に、バフェットの教えを実践した日本株の運用について聞いた。
(1)株を買いたい企業のビジネスモデルを知る
「中長期運用の銘柄を選ぶ際のポイントは、企業のビジネスモデルを知ることです。『ヤフーファイナンス』や『会社四季報』などに掲載される企業情報のなかから、特色欄や連結事業欄を見ます。このとき、必ず同業他社と比較し、設立年度などもチェックします」
(2)財務諸表を読めば、企業の実情がわかる
「財務諸表は損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書で構成されています。これを年度ごとにまとめたものが有価証券報告書です。
これは、各企業のホームページや金融庁のサイト『EDINET』で確認できます。損益計算書の下部にある『当期純利益』というのが『最終利益』を表わしていて、上のほうに書かれている『売上高』『営業利益』よりも重要なんです。まず損益計算書を常に下から読む習慣をつけるのが大切です」
(3)利益推移・EPS・売上総利益率もチェック
「過去3年間の推移を見て、当期純利益が前期より減少している企業や、本業での儲けを示す営業利益が赤字の会社は、投資対象から除外しましょう」
(4)連結決算推移で自己資本や有利子負債を知る
「連結決算推移を見て、企業の自己資本や有利子負債の額を確認します。表は、『下から読む』が基本。表下部の自己資本がマイナスの企業は除外します。下部に記載されている有利子負債を当期純利益で割り、その数値がより小さい企業ほど投資先として安全と判断できるんです」
(5)キャッシュフロー計算書で「現金の流れ」を確認
「サイト『みんなの株式』で銘柄を指定して検索し、決算情報を見ると、自己資本比率、自己資本利益率(ROE)、総資産利益率(ROA)を確認できます。これらが低い企業は、投資対象から外します」
(6)「バフェット・コード」で購入銘柄を絞り込む
「『バフェット・コード』は、中長期の運用を目指す株を検索しやすいサイトです。ここでROEや自己資本比率を高めに設定して、条件検索で出てくる企業の株ほど安全です。
ただし、その国の市場の過熱度=バフェット指数で、株価の価値を判断するのも大切です。これが100%を超える国の株は割高、100%以下は割安といわれています。株式市場時価総額は日本取引所グループのHP、国の名目GDPは内閣府のHPで確認できます」
株で得た利益で、中田は新しいビジネスを考えている。
「都内で女のコがひとりで来店できる、麻雀カフェを開店予定です。物件探し、風営法申請、食品衛生責任者養成講習の受講など、ひとりで準備中です。財務諸表の読み方など、投資で勉強したことが今後、店の経営にも確実に役立つと思います!」
なかだかな
26歳 乃木坂46を卒業後、2020年12月に『「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話。』(PHP研究所、濱本明共著)を発表
写真・福田ヨシツグ
スタイリスト・菅野悠
ヘアメイク・小坂知未
(週刊FLASH 2021年4月13日号)