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羽生善治九段、里見香奈女流名人にエール「終盤の頑張りに迫力を感じた」

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.07 17:46 最終更新日:2021.04.07 17:55

羽生善治九段、里見香奈女流名人にエール「終盤の頑張りに迫力を感じた」

 

 4月7日、都内で、里見香奈棋士の女流名人就任式および祝賀パーティーが開かれた。里見女流名人は、2021年1月から2月にかけておこなわれた「第47期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負」で勝利し、12連覇を達成している。

 

 式典には、ゲストとして、清水市代女流七段、羽生善治九段も出席。乾杯の挨拶に立った清水女流七段は、里見女流名人がインタビューで「楽しい」と話していたことに驚いたという。

 

 

「一心不乱に盤に向かい、身を削る思いような思いで対局に向かっている姿を拝見していますと、楽しいという言葉がまったく遠いところにあるような、想像がつかない言葉のように感じました」

 

 そして、自身が修業時代に学んだ言葉「これを好むものはこれを楽しむものに如かず。」を引用し、「ますます楽しみを極められる里見名人は、どんどん進化していくことと思います」と話した。

 

 一方、羽生九段は12年間の偉業を称賛したうえで、出雲でおこなわれた第2局がポイントだったとし、「終盤の里見さんの土俵際での頑張りや手順に、勝負強さや迫力を感じました。女流棋界を牽引していくトップランナーとして活躍してほしい」とエールを送った。

 

 里見女流名人は、「研究段階では若干苦しみもしましたが、対局日はのびのびと楽しんで指せたことがいい結果につながったと思っています。今後も、毎日少しずつ、自力を溜められるよう努力してまいります」と、来期に向けた意欲をみせていた。

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