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【食堂のおばちゃんの人生相談】53歳・自営業のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2021.04.09 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/城巡礼さん(53)自営業】
 妻が、パート先で仲よくなった金融機関の客から「絶対に儲かる株がある」と勧められ、50歳で株を始めた。株価も上昇しているし、小遣い程度ならと黙認していたが「老後の資金作りに、定期預金を解約して運用したい」と言いだした。

 

「結局は損をするからやめろ」と断わると不機嫌になり、娘も巻き込んで家庭内は冷戦状態に突入した。どうすれば、目を覚ますのか?

 

 

【山口先生のお答え】
 城巡礼さん、あなたは賢明です。私もあなたの判断は正しいと思います。定期預金を解約してまで株に全額注ぎ込むなんて絶対にいけません。危険です。

 

 私は株売買というのは、商取引というよりバクチに近いのではないかと考えています。それというのも証券会社の社員は株売買のスペシャリストで、その人たちが運営している商取引にもかかわらず、ブラックマンデーだのリーマン・ショックだの、突然予測不可能な事態が起こって、株価が大暴落したりするじゃありませんか。

 

 専門家でさえ時として大損をする株売買に、素人が乗り出すのは無謀です。世界ランキングのボクサーの試合に4回戦ボーイが飛び入りするようなものですよ。

 

 10年近く前の話ですが、脚本の勉強会の後輩だったW君という青年が、急に東京の仕事を辞めて故郷へ帰ることになりました。事情を聞くと「両親がFXで全財産を失ってしまったという知らせが来た。心配だからそばで見守りたい」で、本当に驚きました。

 

 W君のご両親は地方公務員なんですよ。真面目で堅実であるはずの彼らが、全財産を注ぎ込むほどFXにのめり込んじゃったわけです。如何に株が人の理性を狂わせるか、他人事ながら恐ろしくなりました。

 

 これはバクチも株も同じですが「儲けよう」と思っているうちはまだ大丈夫。でも「なんとか損を取り返したい」と思ったが最後、一気に泥沼にはまるそうです。

 

 だから城巡礼さん、奥さんがお小遣いで株を楽しんでいるなら結構ですが「取り返さないといけないお金」に手を付けるのは阻止して下さい。そうなったら最後、必ず大火傷をします。あっという間に全財産がパーですよ。

 

 8年前、FXで大儲けした “四億円脱税主婦” が話題になりました。でも大儲けした人がいるなら、大損した人がその何倍もいるわけです。株売買は結局、勝つか負けるかですからね。

 

 それともう一つ大事なことは「誰もが絶対儲かる株」なんかあるわけないです。そんなものがあるなら、赤の他人に教えるより、自分で全部買い占めちゃうのが人情ですよ。少なくとも私はそうします。

 

 ジョージ・バーナード・ショーという皮肉屋で有名な劇作家・評論家がおりまして「あなたの人生にもっとも影響を与えた本は?」と聞かれ「Pass book(預金通帳)」と答えた人です。城巡礼さん、奥さんにその人の有名な言葉を教えてあげて下さい。

 

「自分が出来ることは自分でやる。出来ないことは他人に教える」


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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